Perfumeが発表した新曲(といっても少し前)の「Future Pop」はドコモとのタイアップ作品で5G通信が導入された近未来を描いた映像となっています。
どんな作品か、その意味は何だろうかと考えてみたいと思います。
5Gとは何?
5Gとは、今主流のLTEに代わる次世代通信規格です。
あらゆるモノ・サービスがインターネットに接続する社会では2018年時点の社会よりも遥かに情報通信量が増えると言われています。
NTTドコモの解説によると、もうすぐこんな社会がやってくるとか。
2020年代の情報社会では、移動通信のトラヒック量は2010年と比較して1,000倍以上に増大すると予測されています。 5Gは、このような爆発的なトラヒックの増大に耐えうるネットワークシステムの大容量化を、できるだけ低コスト・省消費電力で実現することを目標としています。
さらに、さまざまな未来のアプリケーションに応えるため、10Gbpsを超えるような超高速データレートやさらなる低遅延化、超多数の端末接続のサポートといった幅広い要求条件を考慮した研究開発を進めています。
(出典:https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/rd/lecture/5g/index.html)
文系の私にはよく分かりませんが、とにかくドラえもんのような未来がやってくるようですね!
私達の暮らしにどう溶けこむのか、Perfumeの演技がヒントになりそうです!
新曲Future Popで演出する5G導入後の未来
MVでは次のような使われ方をしているようです。
VRで楽しんでいる・・・魚の群れをVRで観察していますね! 魚以外でも、サッカーのシュートが入った瞬間をスタジアムにいながらにして高精細ではっきりと確認できるようになるとか。
食事がセンサーで提供されている・・・これは「スマートホーム」を表現しているようです。スマートホームは、電子レンジやエアコン、防犯カメラなどなどをネットワークで一括管理し、 これらをコントロールして快適かつエコなライフスタイルを実現する仕組みそのものだとか。
自動運転車 ・・・これはすでに実証実験が始まっていますね! これで毎日の通勤も自分で運転しなくてよくなり、代わりにTVでも見ていてOKな時代になるのでしょうか?
カートが自動で動く・・・無人コンビニ、Amazon GOの実験店がシアトルにオープンしています。これはカメラとマイクそしてセンサーを店内に張り巡らせたもの。これで無人店舗が可能になったようです。
さらに自動運転技術の応用で、スーパーのカートが勝手に動いてくれる=お年寄も買い物がラクにできるような未来になるのでしょうか?
ドローンが空を飛んでいる・・・これは自動配達でしょうか。すでに配達員の人手不足が社会問題になっています。じつは日本郵便は2016年に長野県でドローンを使った配達の実験を開始しています。
楽天も一部ゴルフ場でドローン配達を始めました。
こう考えると、ドローン配達の実現はそう遠くないかも?
背景に描かれたスマートシティ
メンバーの3人だけでなく、背景になっている東京の景色にも注目です。スマートシティの理想像を表現しようとしているのでしょうか?
スマートシティは、クリーンエネルギーを効率よく使い、環境負荷を抑える次世代環境都市のこと。
情報網を街中に張り巡らせて、地点Aで余っている電力を地点Bに送電するなど、需給バランスを最適に保つスマートグリッド(次世代送電網)がコア技術になるとか。
実際、Future Popの歌詞にも
全てをつなげば
騒ぎ出す 街中の全てが
聴こえる
とありますが、この辺りはスマートシティを意識しているのではないでしょうか。
Future PopのMVの日本らしさ
未来を描きつつも、アニメが取り入れられていたり、東京が水と緑あふれる街になっていたりと、「ギラギラ感」がないのが特徴で、本能的に日本人はラスベガスのような景色を避ける傾向があるのでしょうか。
もちろんラスベガスの正反対にあるのがたとえば京都の嵐山のような静かな自然あふれる佇まい。
こうした伝統的な風景を直接意識しつつMVが作成されたとは思いにくいですが、やはり日本人の潜在意識の中にある「原風景」がFuture PopのMVにも生かされていると考えるのは的外れではないかもしれません。
Perfumeもテクノでありながら日本風のメロディが取り入れられていたりしますから、まさに未来を描きつつも「日本らしさ」をも表現した傑作MVだと思います。
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