2018年8月4日からフジテレビ系列で毎週土曜 23:40~24:35に放送予定となっている渡辺麻友主演ドラマ「いつかこの雨がやむ日まで」。

管理人である私は、渡辺麻友が主演するミュージカル「アメリ」を天王洲銀河劇場で鑑賞し、大いに感銘を受けました。(記事の下部にリンクを貼っておきました)

その渡辺麻友が今度はテレビドラマを主演するようです。
管理人なりに、渡辺麻友がどう役柄を演じるのか、みどころを予想してみることにしました。

もちろん放送前に書いている記事ですので、このみどころの予想が的中しているかどうかはまだわかりません。答え合わせは放送終了後ということになります。

(この記事はドラマ全体というよりも渡辺麻友にフォーカスして書かれています。また、見てのとおり相当渡辺麻友に肩入れした書き方になっています。ご了承ください)


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渡辺麻友主演ドラマ「いつかこの雨がやむ日まで」。どんな作品かみどころを予想。

私なりにみどころを勝手に予想していました。当たっているでしょうか・・・?

1. 人の「闇」をどう演じるかに注目すべき?

まず注意すべきは、ひかり(渡辺麻友)の兄が犯罪者だったということです。
自分の家族が刑事事件の加害者・・・。

言い難い苦しみを心の中に抱えていることでしょう。ドラマのあらすじはYahoo! テレビによると次のとおりです。

15年前、兄・國彦(桐山漣)がミュージカル女優で恋人の麻美(三倉茉奈)を殺した犯人として逮捕されて以来、ひかり(渡辺麻友)は「犯罪者の妹」として息を潜めて生きてきた。父を亡くし、精神が不安定な母・由布子(斉藤由貴)を支えながらキャバクラで働いているが、ミュージカル女優になるという幼い頃からの夢は追い続けている。ある日、ひかりは國彦が逮捕されるきっかけをつくった幼なじみ・和也(堀井新太)と再会する。そんな中、國彦が出所し、ひかりに「俺は麻美を殺していない」と告白する。

(出典:https://tv.yahoo.co.jp/tv_show/drama/summer/00001343drama.html)

しかも母親は精神疾患を患っているようですね。家族のために健気にもキャバクラで働いているひかり。
ミュージカル女優という夢を持ちながらも、ややもすれば犯罪加害者の家族として、また家計を支える責任といった現実に押しつぶされそうになる描写があるはずです。

夢と絶望。

なりたい将来像に向けて努力する自分。

その努力が虚しいものではないかと疑いたくなるような現実。

この対比をどう演技で表現していくのかがみどころだと思われます。

2.ミュージカル女優としての歌唱シーンがあるかも?

すでに渡辺麻友自身はミュージカル「アメリ」で主演女優を務めています。
また、宝塚にも造詣が深いことで知られているわけですから、単に歌うということであれば難はないはずです。

しかしながら、今回は「ミュージカル女優になりたいと思っている、屈折した背景のある女性」を演じなくてはなりません。

放送前なので断定はできませんが、ミュージカル歌唱を披露するシーンがあっても不思議ではありません。

それが「キャッツ」なのか「オペラ座の怪人」なのか、あるいはドラマ挿入歌のような形で現れるオリジナルの歌なのかはわかりません。

渡辺麻友、「アメリ」では憧れの都パリに向かう少女の胸の鼓動を一音一音丁寧に歌い上げていました。
アメリの人物像に共感しているという彼女。「アメリ」では半分(以上)は素の自分でも表現できるような重なりあう部分があったはずですが、今回は翳りのある役柄ですから、どのように「歌」で陰影を表現するのでしょうか。

こう考えると、「いつかこの雨がやむ日まで」は、彼女にとってはこれまでの演技よりも一段高い表現が求められているのかもしれません。


3.渡辺麻友自身はこのチャンスをどう次につなげていくか?

ストイックな性格で知られる彼女は、NHK交響楽団との共演や「アメリ」など大役に抜擢されるたびに悔しさをにじませる発言をすることがあります。

総じて彼女の傾向としては、例えるならば絢爛とした金の輝きではなく深沈とした銀の慎みを指向するようなところがあるようです。
大御所〇〇さんと共演できました、ありがとうございますではなく、〇〇さんと共演できたのに至らぬ点があり反省しています、といった考え方をするのはその一端だと思われます。

もちろんそれは向上心の現れですので、悪いことではありません。
20歳の時には20歳なりの、30歳には30歳なりの表現があり、その表現はその年齢でしかできないことでもあります。
表現者を時の流れとともに歩み、応援する意味はこの辺りにありそうです。

今回も演じきれなかった部分、心残りとなる部分があり、それを次回の作品にぶつけてくれるものと予想されます。

なお、渡辺麻友の個性を金と銀になぞらえましたが、これは金銀の実際の金銭的価値や優劣を言っている訳ではなく、あくまでも舞台に立ったときに自ずと現されるメッセージの色合いだとお考えください。


付記

わたしはドラマのあらすじを知ったとき、2007年のイギリス映画「つぐない」を連想してしまいました。
これはイアン・マキューアン原作の小説を映画化したもの。

1930年代、第2次世界大戦の暗雲が忍び寄るイギリス。
政府官僚の娘セシーリアは、兄妹のように育てられた使用人ロビーに恋心を抱きます。
ところがそんなセシーリアの想いを、13歳の妹が嫉妬心から出た嘘により引き裂いてしまいます。
ロビーはやがて第2次世界大戦に出征。そしてロビーのその後を知ってしまった妹は――。

というあらすじになります。妹のついた嘘が、ありえたかもしれない未来や人間関係を壊してしまうという物語です。そして最後の最後で想像もしないような真実が明かされ、幕となります。

「つぐない」は心理描写もさることながら演技なども緻密に仕上がった作品です。
もしかしたら「いつかこの雨がやむ日まで」も「つぐない」に影響を受けて制作されたのでしょうか。
本当のところはわかりませんが・・・。

まもなく放送開始となります。当たるも八卦当たらぬも八卦、わたしの予想が当たっているかどうか・・・。それは見てのお楽しみとなりそうです。

記事作成にあたり、制作発表を参考にしました。

(出典:https://maidigitv.jp/movie/Bo8yShr5sQA.html


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