「新菌種「ブルセラ症」に長野県の家族4人が感染 2例目疑い」という報道がありました。
このニュースは
(出典:https://www.sankei.com/life/news/180725/lif1807250006-n1.html)
ブルセラ症とは、厚生労働省によると
その症状は
となっています。
新菌種とのことで、これまでの薬(抗生物質?)が効きづらい可能性もあります。
このように、国立感染症研究所やFORTH(厚生労働省検疫所)、厚生労働省など公的機関が上位表示されていることがわかります。
このように信頼できる医療情報にすんなりアクセスできるのはありがたいことです。
しかしこれもつい最近の話。
すこし前までは、誤った医療情報が検索上位に表示されることがあったのです・・・。
DeNAが運営するキュレーションサイトWELQが、健康や医療関連のキーワードで検索すると、Googleのランキングで非常にしばしば上位に表示されていました。
ところがその内容がデタラメだったのです。
「肩こりの原因は幽霊か」
といった科学的にありえない記事が、医療についての専門知識のない外注ライターにより量産され、しかもその内容は他のサイトからのコピペなどを含む安直なものでした。
当時Googleは各ウェブサイトを訪問したユーザーの滞在時間などを計測しており、文字数が多い(=読むのに時間がかかるので結果的に滞在時間が長くなる。滞在時間が長い=読者はサイトの内容に満足している)サイトほど上位表示させる傾向がありました。
Googleのこの特徴を逆手に取り、WELQはクオリティを二の次にして文字を詰め込んだだけの質の低い記事を量産し、上位表示を獲得していました。
なぜこのようなことが起こったのか。
背景には、医療系の記事には医療系の広告が表示されることが多いことがあります。
医療系の広告は、ユーザーがクリックした時に発生する報酬が高いのです。
つまり医療系の記事を量産することで収益を上げていたというわけです。
健康、医療、お金。こうした人の暮らしの根幹にあたる事柄について、検索アルゴリズムをガラリと変えたのです。
この記事では「ブルセラ症」で検索した結果をご紹介しましたように、公的機関や、社会的に信頼がある研究所、病院などの公式サイトのページを上位へ表示させるようになり、他方では一般人の書いた記事の順位を下げる措置に出ました。
今回はたまたまブルセラ症という言葉で検索しましたが、そのアルゴリズムは今も健在であることが確認できました。
ちなみにブルセラ症はマルタ熱とも言うようです。
せっかくなのでマルタ島を訪問した時の画像を記事に貼っておきました。
このニュースは
長野県在住の40代女性が、新菌種の人獣感染症「ブルセラ症」に感染し、女性の子供3人も相次いで感染していたことが24日、国立感染症研究所への取材で分かった。というもの。
(出典:https://www.sankei.com/life/news/180725/lif1807250006-n1.html)
ブルセラ症とは、厚生労働省によると
感染動物の加熱殺菌が不十分な乳・チーズなど乳製品や肉の喫食による経口感染が最も一般的である。
家畜の流産仔や悪露への直接接触、汚染エアロゾルの吸入でも感染する。
ヒト-ヒト感染は、授乳、性交、臓器移植による事例が報告されているが極めてまれである。
B. canis は流産仔や悪露、血液などへ接触することにより感染するが、尿中に排菌されることも知られている。
その症状は
(1)臨床症状:倦怠感、発熱、発汗、腰背部痛、関節痛、悪寒などインフルエンザ様で、その他、関節炎、リンパ節腫脹、脾腫、肝腫、中枢神経症状が見られることもある。合併症として、仙腸骨炎、心内膜炎、肺炎、骨髄炎、膵炎を呈することがある。未治療時の致死率は5%程度で、心内膜炎が死亡原因の大半を占める。男性では20%程度の患者に、精巣上体炎・精巣痛があらわれる。
(2) 診断:血液、骨髄、膿瘍から病原体の検出、 血清から抗体の検出
(3) 治療: テトラサイクリン系薬などの抗菌薬が有効であるが、細胞内寄生であるため、リ ファンピシンやキノロン系薬などの抗菌薬を併用する必要がある。
となっています。
新菌種とのことで、これまでの薬(抗生物質?)が効きづらい可能性もあります。
ブルセラ症をGoogleで検索してみると
以下のような結果が出てきました。このように、国立感染症研究所やFORTH(厚生労働省検疫所)、厚生労働省など公的機関が上位表示されていることがわかります。
このように信頼できる医療情報にすんなりアクセスできるのはありがたいことです。
しかしこれもつい最近の話。
すこし前までは、誤った医療情報が検索上位に表示されることがあったのです・・・。
WELQにおけるデタラメ医療情報問題
2年ほど前のことです。DeNAが運営するキュレーションサイトWELQが、健康や医療関連のキーワードで検索すると、Googleのランキングで非常にしばしば上位に表示されていました。
ところがその内容がデタラメだったのです。
「肩こりの原因は幽霊か」
といった科学的にありえない記事が、医療についての専門知識のない外注ライターにより量産され、しかもその内容は他のサイトからのコピペなどを含む安直なものでした。
当時Googleは各ウェブサイトを訪問したユーザーの滞在時間などを計測しており、文字数が多い(=読むのに時間がかかるので結果的に滞在時間が長くなる。滞在時間が長い=読者はサイトの内容に満足している)サイトほど上位表示させる傾向がありました。
Googleのこの特徴を逆手に取り、WELQはクオリティを二の次にして文字を詰め込んだだけの質の低い記事を量産し、上位表示を獲得していました。
なぜこのようなことが起こったのか。
背景には、医療系の記事には医療系の広告が表示されることが多いことがあります。
医療系の広告は、ユーザーがクリックした時に発生する報酬が高いのです。
つまり医療系の記事を量産することで収益を上げていたというわけです。
WELQ問題への、Googleの対策は
この問題が明るみに出ると、Googleも直ちに対策を取りました。健康、医療、お金。こうした人の暮らしの根幹にあたる事柄について、検索アルゴリズムをガラリと変えたのです。
この記事では「ブルセラ症」で検索した結果をご紹介しましたように、公的機関や、社会的に信頼がある研究所、病院などの公式サイトのページを上位へ表示させるようになり、他方では一般人の書いた記事の順位を下げる措置に出ました。
今回はたまたまブルセラ症という言葉で検索しましたが、そのアルゴリズムは今も健在であることが確認できました。
ちなみにブルセラ症はマルタ熱とも言うようです。
せっかくなのでマルタ島を訪問した時の画像を記事に貼っておきました。
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