「陽キャの倒し方! 陰キャでも勝てます!!」という記事を書いたことがあります。

これに関連して、マルコム・グラッドウェルの「逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密」(講談社)という本を読んだところ、まさに「陽キャの倒し方」に通じるものがありました。

マルコム・グラッドウェルはこの本の要点を2つにまとめます。
ひとつは、圧倒的に不利な状況に置かれながらも、あえて戦う道を選ぶ姿は美しく、崇高だということ。勝ち目のない戦いに挑む精神は尊い。 そこから扉が開かれて、新しい歴史や価値がつくられる。そしてもうひとつは、どんなに強くて大きい巨人にも、かならずどこかに致命的な弱点を持っているということだ。

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羊飼いの少年が屈強な大男を倒した話

この本はダビデとゴリアテの話から始まります。
これは旧約聖書に載っている物語。

ペリシテ人がイスラエル王国と戦争になったとき、ペリシテ人の巨人ゴリアテは「勇者を一人出して一騎討ちで決着をつけようではないか。もしお前たちが勝てばペリシテはお前たちの奴隷となる。ただし俺が勝てばお前たちはペリシテの奴隷となれ」と嘲ります。

そこで登場したのが羊飼いの少年ダビデ。
この二人が一騎打ちをすることになりました。

だれもがゴリアテが勝つだろう、そう思っていました。
なにしろゴリアテは重装備の巨人で百戦錬磨。武装の重量だけで50キロを超えていたと言われています。
対するダビデが持っていた武器は羊飼いの杖だけ。鎧も着ようとしませんでした。
彼は代わりに丸石を5個拾って袋に詰め、決戦の場に向かいました。

ところが。

ダビデが持っていた投石器から石を放つと、みごとにゴリアテの額に命中。その場に倒れたゴリアテから剣を奪ったダビデは巨人の首をはねてしまったのです。

絶対負けるだろうと思われていた弱者が、奇跡的に強者を下す。

これがダビデとゴリアテの物語です。

マルコム・グラッドウェル「逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密」

マルコム・グラッドウェルはこの本でダビデとゴリアテの物語と同じパターンの事例をいくつも挙げています。

「弱小チームが勝つには」「貧しい家の子が勝つには」「二流大学が勝つには」「識字障害者が勝つには」「親に先立たれた子が勝つには」「マイノリティの人種・民族が勝つには」「精鋭の治安部隊に勝つには」「突然の悲劇に勝つには」「自分の運命に勝つには」。

共通して言えるのは、弱小チームであれ、貧しくても、二流大学卒でも、必ず「勝ち方」は存在するということであり、それは既存のルールに挑戦しているという点で歴史や価値観の転換点になっているということでした。

「自分は陰キャだから日陰者だ」
「陽キャがいつも幅をきかせていて嫌だ」
「陰キャな自分だが、いつか見返してやる」

そんな野望を心に秘めているあなた。

あなたは現代のダビデです。

陽キャと同じことをしていても必ず埋没します。
でもあなただけできることがあるはずです。

ポケモンGOにやたらと詳しかったりしませんか。

日本史の成績が抜きん出たりしていませんか。

バタフライが得意だったりしませんか。

それを切り口としてキャラ立ちのフックに使えたりしませんか。

ぼく=友だちいないマンがこういうブログを続けられているのも、根暗で友だちいない反面、うじうじとものを書くことができるからで、これが他の人に(少しは)勝っている点です。

あなたもあなただけの何かを使って、野望を形あるものにしてみませんか!?