著作権の切れた文芸作品は青空文庫で無料で読むことが可能です。しかしネット上のテキストというのは横書きが基本ですから、これで日本文学を読もうとすると違和感しかありません。たとえば夏目漱石『吾輩は猫である』の冒頭の文章を横書きで読むとこんな感じになります。吾 ...
フルニエというヴァイオリニストのモーツァルト『ヴァイオリン協奏曲第3番・5番』、きわめて貴重
フルニエって、チェリストじゃないの? と思う人が大多数だと思います。自分もそう思っていました。チェロの貴公子と呼ばれたフルニエはハイドンやドヴォルザークのチェロ協奏曲やバッハの無伴奏チェロ組曲など、数々の気品あふれる音色に満ちた名盤を残しました。が、その ...
バッハ『無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ』にすぎやまこういち先生を感じてしまう
ヴァイオリンには4本の弦があり、通常の弓を使うと2つか3つまでしか同時に音を出すことができません。バロック弓という、一般にはほとんど販売されていない弓を使えば4つまで出せるようなのですが、そもそも使っている人はプロ奏者でもまず見かけません。いるとすれば古楽奏 ...
新宿高島屋「ポムポムプリン 25th Anniversary 期間限定ショップ」に行ってきた感想
ぼっち@3_bocchi#ポムポムプリン25th #ポムポムプリン #ポムバサダーなぜかARが起動しなかったので https://t.co/m77xROdcSW2021/02/10 21:31:59 ぼっち@3_bocchi#ポムポムプリン25th #ポムポムプリン #ポムバサダーいろんなアイテムを高島屋でゲットでふ。、 https://t.co/I ...
マリア・ジョアン・ピリスさん引退の理由と、大ホールでのショパンへの違和感
弁護士・倉持麟太郎さんの著作『リベラルの敵はリベラルにあり』では、民主主義という制度について論じるにあたり、倉持さんのご趣味であるクラシック音楽についてエピソードがところどころに挟み込まれていて、興味深いものがあります。この本の中盤でマリア・ジョアン・ピ ...
物事は何事もうまく行かなくて当たり前。腐ったら負け。
アメリカの大統領の回顧録を読んでいると、失敗談が目立ちます。立派な業績を上げながらもなぜか悪く言われがちなのが、クリントン大統領。たしかに不倫がバレて世界中にそのことが知れ渡ってしまったのは痛手でした。そのせいなのか、アメリカ海軍の軍艦に「ブッシュ」「レ ...
なぜオーケストラの楽団員はステージで正装しているのか? じつは深い理由があった。
オーケストラ。指揮者も楽団員もみんな燕尾服を着ていたり、それに近い正装をしていたりと、きちんとした服装ですが、それには理由がありました。確かに体の動かしやすさだけを考えるならジャージを着ている方がよほどラクですね。まあステージに部屋着を着て上がるというの ...
ヘイリーの歌声がモリコーネの音楽に絶妙のマッチ、捨て曲一切なしの「パラディソ~モリコーネを歌う」
映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの代表作といってもよい『ニュー・シネマ・パラダイス』。このなかでも「愛のテーマ」はひときわ有名で、一度聴いたら忘れられないメロディです。優しさのなかに哀愁も感じられ、人の感情というのは一瞬として同じ輝きを見せず、絶えず移 ...
遠藤周作さんが発表した変態小説? 『スキャンダル』で踏み込んだ老人の性
遠藤周作さんといえば『海と毒薬』や『沈黙』『深い河』のように日本人はキリスト教をどう受け止めるかという問題意識をベースに様々な作品を発表した文学者だということになっています。しかしその一方で宗教的なテーマを掘り下げれば掘り下げるほど、キリスト教が好ましく ...
夏目漱石の小説をわかりやすく。しかし時にはちょっと辛口に。『漱石を知っていますか』
小説家・阿刀田高さんの『漱石を知っていますか』。新潮文庫からは『ギリシア神話を知っていますか』や『源氏物語を知っていますか』といった「知っていますか」シリーズが刊行されており、『漱石を知っていますか』はこの続編といってもよいでしょう。夏目漱石といえば日本 ...
クレーマーの暴言にめげないための名言とは。改めてマルクス・アウレリウスの『自省録』を読んでみた
以前のブログ記事で、クレーマーが嫌がらせのようなメールを送ってきた話をしました。こういうのって、まともに対応すればするほどメンタルをそっちに持っていかれるので、真面目な人ほど逆に精神的にやられてしまいがちです。私はときおり、ローマ皇帝だったマルクス・アウ ...