スタンダールの代表作『赤と黒』で、主人公ジュリヤン・ソレルは物語の後半でラ・モール侯爵の秘書となります。秘書といってもスケジュールの調整をしたりお茶を出したりするわけではなく、手紙の代筆(いかにもラ・モール侯爵が言いそうなことを書いて、チェックしてもらう ...
日本音楽コンクール本選でも緊張しない方法を見つけてしまう
舞台というのは恐ろしいもの。魔物が潜んでいるといっても過言ではないでしょう。どれほど練習を重ねたとしても、本番当日の会場の雰囲気にのまれてしまい、実力の半分も発揮できなかった、といった話はよく耳にします。本番の魔力がどれだけその人に作用するかというのはま ...
『絢爛たるグランドセーヌ』第22巻からの考察。役に抜擢されたり、人に持っていかれたり
Cuvie先生のバレエ漫画『絢爛たるグランドセーヌ』第22巻では、ロイヤル・バレエ・スクールに留学中の奏がサマー・パフォーマンスで「パエトーン」を踊る場面があります。尊敬するニコルズ先生が生み出した作品でケレス役に抜擢された彼女は、仲間たちからのエネルギーを感じ ...
マッチングアプリのベスト戦略がバラマキという身も蓋もない現実
マッチングアプリは、普段の生活では出会うことがないはずの人と出会うことができる(かもしれない)という画期的なツールといってもよいでしょう。昔はお見合い結婚が普通に行われていましたが、そういうものは昭和でほぼ絶滅しました。その後、自由恋愛が主流となり、職場 ...
「ビル・ゲイツの学生時代のあだ名がプリン。だからprnというフォルダを作れない」
「ビル・ゲイツの学生時代のあだ名がプリン。だからprnというフォルダを作れない」っていう話を耳にしたので、早速実験してみました。デスクトップで右クリックして、「フォルダを作成」。フォルダの名前をprnとしてみます。しかし「指定されたデバイス名は無効です」。フォ ...
マッチングアプリでLINEのIDを縦読みさせる新手の業者発見!
マッチングアプリというと、一昔前は出会系でしょ、どうせろくな人間が来るような場所じゃないでしょ、という見方が主流でした。それから時は流れ、だんだんと市民権を得るようになってきました。電車の広告ですら見かけるくらいですからね。しかしユーザーが増えれば増える ...
エコシステムとかいう迷惑な営業電話。何人たりともワイの眠りを妨げる奴は許さん
私の家には一応固定電話というものを設置しています。といっても1年のうち本当に使うのは10回もないんじゃないでしょうか。宅急便の不在通知票が届いていて、「休日の午前に再配達してください」みたいなのを自動ガイダンスに誘導されながら1とか2とかをプッシュするあれです ...
ヴァイオリンの弦、結局エヴァ・ピラッツィが最強なのか?
ヴァイオリンを弾く人なら、たぶん始めてわりと初期の段階でチューニングに一苦労した経験があるでしょう。なにしろヴァイオリンのペグが扱いづらいこと、扱いづらいこと・・・。ギターと比べると明らかに回しづらくできており、しかもちょっとずれただけで音程が露骨に狂い ...
ドレスデン・アーメン。少なくともワーグナーとメンデルスゾーンの作品に登場
ドレスデン・アーメンというと、知っている人は知っているメロディ。大抵の人はドレスデン・アーメンという言葉を知る前に、ワーグナーの『パルジファル前奏曲』でこの荘厳なメロディを覚えてしまっているはずです。でもCDの解説書には「中世スペイン、モンサルヴァート国王 ...
Liella! 「Second Sparkle」の感想、CDを聴く前から書いてみる
2023年3月15日に発売となるLiella! 2ndアルバム「Second Sparkle」を本日フラゲしました。うむめでたい!今回のジャケットは白と黒を基調としたロックテイストを思わせるもの。1stアルバムのイメージから一気に大人びた雰囲気になりました。開封するとイベントチケット最速先 ...
ヴァイオリンの練習時間を確保するために、松屋で何も食べずに帰る話
この記事を読んでくださっているということは、きっとヴァイオリンを演奏される方なのでしょう。そして、上達のためには時間がいくらあっても足りないということは十分ご理解されていらっしゃることでしょう。プロを目指す人なら、子供のころから社会から切り離されて一日何 ...
グリュミオーはどんな弦を使っていたのか?
20世紀屈指のヴァイオリニストであるアルテュール・グリュミオー。そのレパートリーは幅広く、バロックのソナタからストラヴィンスキーやベルクの協奏曲まで様々な録音が残されています。彼を評するときに枕詞のように用いられるのが「フランコ・ベルギー派の流れを汲む代表 ...