この記事で絶望した若者のその後を勝手に想像します。ぼっち(筆者)は関西弁ができないので、一人称はワイではなく俺にしました。
(小説風)

未来1.一念発起! 大学デビュー成功!
大学に向かう人ごみの中をかき分け、心の中で呟いた。
(なんという人ごみだ)
(いや何を言っている、俺もその中の一部じゃないか)
周りにはビラを配る上級生の姿があった。戸惑いながらビラを受け取る新入生たちがいた。上級生たちは誰もが皆、春の日差しの下、垢抜けていて幸せそうな足取りで新入生に近づいていく。彼の前を歩いていた茶髪の女の子は嬌声をあげながらテニスサークルのビラを何枚ももらっていた。
(俺には・・・、一枚のビラももらえないのだろうか?)
入学式が行われる講堂まであと300メートルほどだった。あと数分も歩けばビラ配りの人も途切れ、自分は講堂に吸い込まれていく。
(サークルの勧誘すらされないまま、俺は入学式を終えて帰宅するのかな? 入学式で早速躓いた俺は、4年間ずっとぼっちなのかな?)
そう思った彼は、反射的にとある上級生に向けて思わず叫んだ。
「すいません、その鉄道サークルの・・・。ビラ、頂けませんか?」
誰が知ろう。この一言が、のちに彼が代表となるこのサークルを日本一有名にし、TV出演すら果たしたまさにそのきっかけだったことを。


未来2.ぼっち
大学に向かう人ごみの中をかき分け、心の中で呟いた。
(なんという人ごみだ)
(いや何を言っている、俺もその中の一部じゃないか)
(あーあ、俺は大学できっとぼっちになるんだろうな)
ありがちな未来がなんとなく目の前に思い浮かぶと、頭の中が少しずつ暗い思いで満たされていった。
「君もテニスやろうよ、絶対楽しいよ!」
(本当は誰かが俺にそう言うべきなのだ。きっかけさえあれば、俺もリア充になれるはずだ。きっかけさえあれば・・・。きっかけさえ・・・。)
だがそんなことは起らない。
入学式が行われる講堂まであと300メートルほどだった。あと数分も歩けばビラ配りの人も途切れ、自分は講堂に吸い込まれていく。
彼は「きっかけさえ」と口の中で呟きながら、講堂の門をくぐった。
入学式が終わると、彼はそのまま帰宅した。知り合いは誰一人できなかった。


解説
これはどちらでも起こりうることです。単純に、自分から声を出してみたかどうか、という些細な違いで未来が分岐してしまうという、生きているうちに何度も体験することがたまたま入学式でも起こっただけの話です。
どうせ最初は誰もが知らぬ人同士、トライするコストは限りなく低いので、思い切って声を掛けてみる。その踏み出す一歩でぼっちが回避できる(かもしれない)のですね。
ぼっち回避についてはこちらの記事もどうぞ・・・。

ちなみにぼっち(筆者)は大学時代、ぼっちでした。そのときの体験は、こちらをどうぞ・・・。