留学生の入学願書を受け付けていると、いろいろな不備が見受けられます。
残念ながら、中国人留学生の書類不備がえらく目立ちます。

なぜこんなに中国人留学生ばかり不備が多いのかは謎ですが中途半端に数が多いので、出願書類を受け付ける職員を疲弊させる原因になっています。
いったいどんな光景かというと・・・。

china

1.入試要項を理解していない

例えば「・・・の書類提出は原本に限ります」となっているのに、なぜかコピーを提出してきた例。
たとえばTOEFLの成績証明書は原本に限るとしているのに、コピーを提出してきたり、推薦書をよく見るとコピーだったり。

推薦書をコピーということは、推薦者の印鑑やサインが本物ではなくコピーだということなので当然ながら書類としてのオーソリティには欠けてしまっています。

さらには、中国語などで記載された書類をそのまま送付してきて、翻訳が添付されていなかったり、場合によっては翻訳証明を公的機関で受ける必要があるのにそういうものが一切なかったり、公的機関ではなくて勝手に自分で翻訳していたり・・・。

必要なことは入試要項にすべて書かれているが、そもそも出願の時点で留学生が日本語を理解しておらず、事前に質問すればいいものを、それをしないでヤマカンで書類を送付してくるわけです。

このため出願書類在中の封筒を開封して初めて「なんだこれは」と入試職員が驚くことになります。

2.不備訂正のための連絡をするが、出願者とのコミュニケーションが取れない

こういうわけで中国人の志願者と電話で連絡を取るわけですが、彼らは日本語コミュニケーションに十分なレベルに到達していないので、1つのことを伝えるのに10分以上かかってしまいます。

「TOEFLの成績証明書は原本でなければなりません」。
日本人なら10秒で伝わるはずのこのことが、なぜか全く伝わらず、「でも・・・、入試要項では、、、~~~だから○○○で・・・の~~を???して・・・。」という、単語は聞き取れるがセンテンスとしては意味不明な日本語が返ってきて、同じことをもう一度言うと、また内容が理解できない日本語が返ってきます。

電話に聞き耳を立てていると、キーボードのカシャカシャいう音が聞こえてきて、どうやら自分が言いたいことをGoogleか何かで翻訳させているようなのです・・・。

さて、なんとか頑張って10分もかけてTOEFLの成績証明書の不備を伝えたわけですが、不備が2つあるともうひとつの不備を説明するためにもう10分かかるわけです・・・。

この例では、日本語能力試験N2というレベルを取得しているはずの志願者ですが、それでも日本語を話す力は絶望的です。しかしそういう志願者に限って、「この学生は日本語の学習に熱心であり、かなりの日本語コミュニケーション能力を有する」のような日本語学校教師の推薦書を提出していたり・・・。

3.又聞きで出願してくる

ひどい時になると、「私は~~の友達なのですが」と称する人物が問い合わせてくることもあります。
とはいえその人は出願する当事者ではなく第三者なので入試要項をきちんと読んだかどうかはわかりません。
そして入試職員の説明を正しく理解したかどうかもわかりません。

その「友達」の話を聞いて出願に必要な書類を送付してくるわけですから、そりゃ不備もあって当然です・・・。

4.なぜか合格する

大学の方針によっては、「留学生を増やしたい」となっており、日本語がダメダメでも、面接試験を行った結果なぜか合格ということもあります。

こうなると本人にとっても、大学にとっても幸せな結果は想像しづらいです。
何しろ本人は授業についていけないことはほぼ明らか。
大学にとってもそういう学生を指導するために日本語の授業を履修させたり、そもそも履修方法を伝えるだけでも一苦労です。

しかし、こういう人材が本当に大学に必要なのかどうか・・・? 私はこの疑問に答えてくれた人に会ったことがありません。。。