美しいメロディを奏でることができたら・・・。ヴァイオリンを弾く人ならだれもがそう思います。

グルック、モーツァルト、クライスラー、ブルッフ・・・。

思いつくままに作曲家の名前を挙げてみました。

彼らはみなヴァイオリンのために素晴らしい作品を残してくれています。

「精霊の踊り」を人前で綺麗に演奏できたらそれだけで誇らしいですよね。

でも感情に任せて弾いているととんでもないことになってしまいます。

私が先生から指導を受けてハッとなったことを書き留めておきたいと思います。

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ヴァイオリンでメロディを弾く時の注意点、アウフタクト。

そもそもアウフタクトって? という話ですが、Weblioによると
楽曲が強拍以外の拍、つまり弱拍から始まる場合に、最初の小節線の前に現れる冒頭の一個あるいは数個の音のこと。上拍。アウフタクトでの開始を弱起という。
これだけだとわかりにくいのですが、要するに第一拍から曲が始まらないで、前の小節から曲が始まっているのがこれにあたります。

ベートーヴェンの『運命』も普通は「タタタターン」というメロディが頭に浮かびますが、実際には休符が楽譜の出だしに書き込まれているので、「(ン)タタタターン」となります。
この場合音が出る前に力を溜めて一気に解き放つイメージですね。

今私が取り組んでいるクライスラー「ロンドンデリーの歌」にも似たような場面があります。

auftakt
シドレ/ミーレミラソミ・・・。(「ダニーボーイ」の歌詞ならBut when you come and all the flowers are dying...となる部分)

このアウフタクト「シドレ」はメゾフォルテと楽譜に書いてあるので、ある程度強く弾いてしまいがち。それが罠なのでした。

あくまでもこの「シドレ」はミに向かっていくための音なので、シドレ/ミーレのシドレはミよりも音が小さくなります。ミに向かって登っていくイメージで音を出すべきです。

同じように後半部分もミラソミでは「ラ」をピークにしなくてはなりません。

「ロンドンデリーの歌」は有名な「ダニーボーイ」が元になっている(というかそのまま)なのでつい力を込めてメロディを弾きたくなりますが、そうするとどこがピークなのかわかりにくい演奏になってしまいます。

メロディのなかで、どこがピークつまり盛り上げるべきところなのかは、楽譜を見ていればビジュアル的にだいたい分かるはずです。

分かるはずですが、それを右手と左手を使って表現しなければならないのがヴァイオリンの難しさ。

私の場合はまさに「どこもかしこも力みすぎて、ピークもボトムもない」演奏になっていました。
そこで先生から「ここはアウフタクトだから」と、前述のようなアドバイスを頂きました。

備忘録的にブログ記事として書き留めておきたいと思います。