大悲報・・・。
京都、観光客が姿を消して閑古鳥が鳴いております・・・。ぴえん
2020年7月上旬に用事があって京都を訪れたところ、普段なら1万円以上はしているはずの・・・、否予約すら簡単に取れなかったはずの駅チカホテルが4,700円で泊まれてしまいました。
開業してまだ2ヶ月位しか経ってないホテルがですよ・・・。
個人の財布的にはラッキーですが、経済的な打撃の深さがうかがい知れます・・・。
閑古鳥が鳴く京都
まずはこちらの画像をご覧ください。
これは平安神宮付近の様子です。
いつもなら観光客で賑わっていて、人間ぎらいのぼっち(私)は人を見ただけでイラッとしてしまう光景が、ガラガラの状態です!
境内の中は・・・。
誰もいません!!\(^o^)/オワタ
自分が砂利を踏みしめるざくっ、ざくっ、という音だけが響きます・・・。
こちらは平安神宮の裏手にある、金戒光明寺。
ここを訪れる人影もまばらです。
休日の真っ昼間に撮影しました。でも誰もいません。
お寺の中に上がらせて頂き、私は仏像の前で正座して静かに手を合わせました。
深い沈黙の時でした。
やはり人影はまばらですね。
お寺の境内から市街地の方を眺めていると、一陣の風が吹いてきました。
カサカサ、ササ~~ッ
ササ~~ッ
サ~ッ
風は私の目の前を通り過ぎて、樹々を揺らしながら山の奥に消えてゆきます。
葉っぱが擦れる音も風の跡を追いかけて、やがて聴こえなくなり、しじまの中へ吸い込まれて行きます・・・。
あれっ、この音の景色って・・・。
武満徹だ!!
静けさのなかに和楽器の音が響いて、また消えてゆく無常観はコンサートホールで聴いたときの武満徹の作品そのもの!!
観光客が姿を消した京都で、まさか武満徹を連想することになるとはまったく予想外でした・・・。
誰もいない二条城
翌日は二条城を訪れたのですが、雨が降っていたせいなのか・・・、
自分以外誰もいません!!
二条城は俺の城! ぼっち幕府!!
城内は撮影禁止だったのでお見せできる写真はありませんが、誰もいないがらんどうの廊下をわざとどしん、どしんと音を立てながら歩くと本当に将軍様になったような錯覚すら覚えます。
そしてほかの観光客のうしろ頭に邪魔されずにりっぱな襖絵や広間を観賞できるのです・・・。
「たぶんこんな状態の二条城なんて二度と体験できまい」
歴史的建造物のなかにただ自分だけが一人で佇んで、はるか昔から連綿と伝えられてきた伝統の重みに思いをめぐらせ、自分が死んだあともこの歴史は何百年と続いていくのだと思うと、京都が守り伝えてきた膨大な遺産に軽いめまいすら覚えました・・・。
おわりに
私が京都に滞在したのは1日半ほどですが、沈黙に包まれた古都で、普段けっして味わうことのできない不思議な体験をすることができました。
去年は「京都だと! ケッ、あんな外人だらけの街に誰が行くか!」と思っていたのですが、まさかこんな思いをすることになろうとは・・・。
今年、もう一回京都に行こう・・・。
そう思いながら京都駅から新幹線に乗って東京へ向かいました・・・。
ああっ、名探偵コナンも京都が舞台になってる『から紅の恋歌(ラブレター)』、こういうのを見てると居ても立っても居られなくなるんですよね・・・。
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