京都を訪問した際に立ち寄ったのが京都市京セラ美術館。
この開館記念展「京都の美術250年の夢」。

なかなか堂々とした名作が多く、非常に見ごたえがあるのです・・・。

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見ごたえがある「京都の美術250年の夢」より「最初の一歩:コレクションの原点」

延期になっていましたが、とうとう再開され2020年9月6日までこの催しは開催されています。

京都市京セラ美術館のHPにはこう書かれています。
京都市美術館のコレクションの「最初の一歩」がどのような内容であったのか、87年の歴史を遡って紹介する特別企画です。開館3年目(1935年)の春に初めて開催した「本館所蔵品陳列」に出品された、コレクションの原点となる所蔵作品47点を一挙に展示します。 その内訳は、日本画22点、洋画10点、彫刻5点、工芸10点ですが、開館記念展となった大礼記念京都美術展や第15回帝展、第21回院展の出品作から美術館が購入した作品(38点)に加えて、美術館建設を推進した大礼奉祝会や作家から寄贈された作品(9点)が含まれていました。 本展を通して、再出発する美術館のコレクションの将来への「夢」を皆様とともに描いていきたいと願っています。

要するに、開館当時からの歩みを振り返りつつ、これからの展望を期待させるような内容ということですね。(注:展示作品は撮影禁止でした。)

入口で配られている作品リストを見ると、

榊原紫峰 「獅子」 昭和2年
岡田三郎助 「満州記念」 昭和8年
中村大三郎 「ピアノ」 大正15年

など、主として大正から昭和へ元号が改まったころの作品が集中的に取り上げられています。

それもそのはず、これらは開館当時の展覧会に出品されたもののようで、昭和初期の日本の雰囲気が伝わってくる展示になっています。

ヴァイオリンを弾く私にとって気になっていたのが、こちら。


現物を見ると、屏風絵でした!! 
たしかに画像にも垂直に線が走っているので、よーく見ると屏風だということが伝わります。

ペトロフというのは19世紀チェコ発祥のピアノメーカーです。
おそらく当時の日本も旧ハプスブルク帝国の領土、チェコスロバキアからの輸入品として珍重されていたものと思われます。

和装にピアノというのが、また当時の日本の様子を偲ばせます。

この他にも菊池契月「散策」(昭和9年)では当時の流行のヘアスタイル(セミボブというか、おかっぱというか)で犬の散歩をする姿が描かれています。
戦前の日本というととんでもない昔のことのように思えます。でもこの作品を見ていると、当時も今も人の暮らしや営みはまったく変わらないことが伝わってきます・・・。

多くの人に見ていただきたい京都の美術

京都というと、ついお寺とか神社とかに足を運びがちですね。

でも美術館の収蔵品も古都だけあって立派なもの。

こういう作品を目にしないのは本当にもったいない!

2020年7月現在、京都は外国人も観光客も姿を消し、はっきり言ってガラガラです。

お寺や神社は静寂に包まれ、本来の祈りの場という姿を取り戻しています。

美術館もやはり待ち時間などなく、おしくらまんじゅうにもならず、落ち着いた状態で作品を観賞できます。

京都を訪れることがあれば、「京都の美術250年の夢」の「最初の一歩:コレクションの原点」もご覧ください。