たましん。

多摩地方に住んでいる人なら誰でも知っている多摩信用金庫です。

そのたましんが、再開発の進む立川駅北口エリアのGREEN SPRINGSというエリアにたましん美術館を新たにオープンさせました。

ここは多摩信用金庫本店・本部が移転し、さらに本店の1Fにたましん美術館も併設されているのです。

おお! 自宅から自転車でも行ける距離に美術館ができたのか!! 行こう行こう!!

というわけでたましん美術館を訪れてみました。2020年6月現在、「たまびらき展」というものが開催されていました・・・。

どんな内容だったかというと・・・。

tamashin


たましん美術館「たまびらき展」の感想

「たまびらき展」では、たましんが集めてきたコレクションを紹介するというもの。
第1期では日本近代(明治~昭和)の洋画、彫刻が展示されており、新宿中村屋ゆかりの中村屋サロン、白樺派などの作品を見ることができます。

入場料は一般料金で500円ですが、立川を訪れたときに足を運ぶ価値は十分あるでしょう。

私が見たなりに気になった作品と感想を書き留めておきます。
(館内の写真撮影は禁止だったので、画像はありません。)

1.荻原守衛「女」(ブロンズ像)
どうやら相馬黒光がモデル(?)らしい。相馬黒光といえばおそらくNHK朝ドラ『なつぞら』でも「マダム」が登場しますが、その人物像も相馬黒光にヒントを得ているとか。
柔和でありながらも上の方を見上げるしぐさに何らかの意志を感じ取ることができます。

2.高村光太郎「手」(ブロンズ像)
『智恵子抄』で知られるあの高村光太郎の作品。
ロダンの影響がありありと伺われる作品。展示されている解説を読むと、このポーズにも意味があることがわかります。ただの「手」ではありますが、その手に芸術作品として意味をもたせようと苦心したことが伺われます。

3.中原悌二郎「若きカフカス人」(ブロンズ像)
彫りの深い若者の姿。カフカスというのはコーカサス、つまり今で言うジョージアとかアルメニア、アゼルバイジャンの辺りを指します。
よく見ると、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンを思わせる風貌・・・。
そういえばカラヤンも出自がアルメニア系ではないかという説がありました・・・。

4.岡田三郎助「水辺の柳」(油彩画)
どことなくフランス印象派のような作風。実は彼はフランスに留学したことがあります。
だからなのかなんとなく和風モネのようなたたずまい・・・。

5.中川八郎「瀬戸内風景」(油彩画)
愛媛に生まれた彼にとって瀬戸内海の風景はなじみ深いものだったのでしょう。
私も岡山出身なので、瀬戸内海に寄せる思いは同じです。
この作品は愛媛から見た瀬戸内海を描いているようです。制作年は1915年。
NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』でも愛媛の海辺がたびたび登場しますが、明治~大正時代の瀬戸内海の様子が伝わってくる佳品といえるでしょう。

おわりに

館内は1部屋のみですので、スキマ時間にもサクッと観賞することができます。

美術館というとなにやら大がかりなものをつい連想してしまい、勝手にレンブラントやらルーベンスやらの大作を思い浮かべがちです。
対照的にたましん美術館では、日本とくに多摩地域ゆかりの作家にフォーカスし、日本の芸術のあゆみの一端をうかがい知ることができます。

立川に足を運ぶ用事がありましたら、ぜひたましん美術館も訪れてみるといいでしょう!


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