ここ最近一気にテレワークが普及しています。

良くも悪くもゆっくりと状況が悪化していく日本企業がなぜか一気にハンコを廃止しようとか、在宅勤務を前提にしようとか、謎のスピードで働き方改革が進んでいます。

私の職場もテレワークで仕事をする人が増え、12人いる私の部署のうち、毎日出勤しているのは私を含め3~4人ほどになりました。

私自身はというと、職場の近くに住んでいるので郵便物処理などの「現場維持要員」なのでテレワークはあまり関係がありません・・・。

というわけで、毎日出勤していると、隣の「島」の人が、在宅でその場にいない同僚の悪口を言いまくっているのです。
しかも悪口の頻度が、テレワーク期間が長くなればなるほど比例して増えているようなのです・・・。

telework


私の職場ではテレワークのせいで同僚の悪口が増殖中!

テレワークをやっていて職場に来ないと、仕事そのものは「その時は」捗るでしょう。

しかし対面でコミュニケーションをとっていないと、誰がどんな風に仕事をしているのか様子がいまいちわかりません。
イタリアでは車を運転するとき、運転席の中に座っている対向車のドライバーの表情を見ながら「この人はこっちへ向けて走りたがっているな」など「顔」を意識してコミュニケーションを取るのが大切だと聞いたことがありますが、その逆パターンでしょうか。とにかく相手の様子がわからない。

わからないまま仕事だけが進んでいて、メールで「このようになりました」と結果だけ知らされてします。

これでムッとしたり、そういうことが続いて相手への不信感がすこしずつ募っていったり・・・。

それでその場にいない人の悪口につながるのでしょう。

悪口を言うのはみっともないことだと誰もが思っているはず。
ところが不思議なもので、自分が悪口を言うときはなぜかどうとも感じないのです・・・。

隣の島の課長が自分の部下への不満や「あいつは仕事がしない」「あいつはコミュニケーションのとり方が悪い」などという言葉を羅列し、派遣社員がそこへ「そうなんですよ、Aさんは・・・でBさんは・・・」と相づちを打っているのを耳にするにつけ、私は一人ぼっちの島で課長に背を向けながら、(なんてこった。その人がいるときは笑顔でコミュニケーションを取っているくせに、裏ではこういうことばかり言っているのか。自分もいないところで絶対に何か言われてるんだろうな。私は関わるのも嫌だから黙って一人で仕事をしていよう)とも思います。

私は以前
という記事を書きました。

メトロン星人というのはウルトラセブンに登場する侵略者。
彼が地球を征服しようと企てた作戦とは・・・。
教えてやろう。
我々は人類が互いにルールを守り、信頼しあって生きていることに目をつけたのだ。
地球を壊滅させるのに暴力をふるう必要はない。
人間同士の信頼感をなくせばよい。
人間たちは互いに敵視し傷つけあい、やがて自滅していく。どうだ、いい考えだろう。
なんという知能犯・・・。

新型コロナウイルスも、「人との接触を減らしましょう」というのも、私の職場ではお互いの「顔」が見えなくなり、結局は悪口つまり不信感をかきたてられる原因になっています。

つまるところ最近の一連の騒動はメトロン星人の計略ではないかとすら思えてしまうのです。

ウルトラマンAの言葉が胸にしみる

ウルトラマンAは最終回でこういう言葉を私たちに残しています。
やさしさを失わないでくれ。
弱いものをいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友だちになろうとする気持ちを失わないでくれ。
たとえ、その気持ちが何百回裏切られようと。
それがわたしの最後の願いだ。
昭和のウルトラマンシリーズには、制作者が戦争を経験していることから、時折痛切なほどに「平和への祈り」が顔を出すことがあります。
この言葉もその現れなのかもしれませんが、同僚への不信感を乗り越えるうえでこのメッセージは非常に意味深いものがあるといえるでしょう。

ちなみにですが、ウルトラマンの名ゼリフを聴きたくなったときはこちらの動画もどうぞ。
胸が熱くなること必至です!




田中瞳アナウンサーが読んでいるのはこちらの本ですね。

自分で口に出すのはためらわれるかもしれませんが、ウルトラマンの言葉を胸に秘めておくだけで、もしかすると一生のうちどこかでボロボロになったとしてもどん底から這い上がれる「命綱」になってくれるかもしれません・・・。