柏木由紀さんが時折更新しているnote。

2020年5月20日付で投稿した記事「自分を守るための理論」という記事ではピアノとともに撮影した画像が添えられていました。

このピアノ・・・。もしかしてMoore and Mooreではないでしょうか。

画像を拡大する限り、ぼんやりとMooreという文字が見えますのでおそらくそうだろうと思います。

ずいぶん貴重なピアノですね・・・。

世界の有名ピアノメーカー

柏木由紀さんはピアノについて「自分を守るための理論」でこう書かれています。

中途半端に投げ出してしまっていたギターをもう一度練習してみようか。
幼稚園の頃に弾いていたピアノをもう一度練習してみようか。
音楽繋がりで言ったら、作曲なんかもできたら将来役に立つなぁ。
実際にソロライブでエレキギターを披露していたこともありましたが、大人になってから始めるなら圧倒的にギターが楽だと思います。
私はヴァイオリンとエレキギターを弾けますが、ヴァイオリンは肩を痛めたり背中がつったりしそうになりながら苦労に苦労を重ねて練習してもほとんど上達しません・・・。フレットのない楽器はそもそも音程をとるだけで一苦労。プロでさえ音程が怪しいときがありますから・・・。

さて世界の有名ピアノメーカーといえば、世界シェア的にはやはり日本のヤマハとカワイが圧倒的であり、ブランド力ではニューヨークとハンブルクのスタインウェイでしょう。

チャイコフスキー・コンクールやショパン・コンクールなどでもやはりこれら3大メーカーのグランドピアノが公式に採用されています。

その他ではドイツのベヒシュタインやブリュートナー、オーストリアのベーゼンドルファー(ただし紆余曲折を経てヤマハの子会社)。

これ以外にもペトロフやファツィオリなど色々ありますが、正直よほどのピアノ好きでない限りあまり目にすることはないでしょう。
私もピアノメーカーに一時期勤めていたことがありますが、これらに仕事に直結した場面で現物を触ることはありませんでした。

さて柏木由紀さんとともに撮影されたMoore and Mooreというピアノメーカーですが・・・。

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歴史の波間に没したMoore and Moore

調べてみたところ1838年ロンドンで創業。1933年ケンブルグループ(経営危機に陥った際、ヤマハが経営支援したことも)に吸収されたメーカーのようです。

正直ほとんど聞いたことがないようなメーカーですが、生産競争のもとに少しずつ生産者が脱落していく過程のなかで淘汰されてしまったものと思われます。

アメリカの自動車メーカーも今ではフォード、GM、クライスラーしかありませんが100年前にはもっと多くのメーカーがありました。しかし販売網構築競争や不況の波に耐えきれず多くが脱落。そして3社に集約されてしまったのと同じような流れをピアノ産業もたどっていったのでしょう。

そういえば日本のコンビニもセブン、ファミマ、ローソンに絞られてきましたね。
少し前までam&pmとかサンクスとかがありましたが、やはり競争が激しければ激しいほどプレーヤーは少なくなってゆくようです。

音色は次の通り。





柏木由紀さんと写っているものとは若干機種が違うようです。

ちなみにですが、ピアノは同じモデル名でもそれぞれ塗装やハンマーの重さが違っていたりします。
同じプリウスでもカラーリングとか、内装のオプションが違ったりしますよね。それと似たようなものです。

ピアノとともに撮影しているのはどこかのスタジオを借りてのことだと思いますが、実用性というよりもインテリア性を評価してこの部屋に置かれているのだと思われます。
いずれにせよMoore and Mooreという珍しいピアノとともに撮影されている、柏木由紀さんの写真のなかでもひときわ異彩を放つものだと言えるでしょう。

ちなみにですが、グランドピアノの音色を存分に楽しみたい方はやはりチャイコフスキーの『ピアノ協奏曲第1番』とラフマニノフの『ピアノ協奏曲第2番』に耳を傾けてみるべきでしょう。

1887年ポーランドで生まれ、1982年に没した20世紀を代表するピアニスト、ルービンシュタインの演奏はまったく堂々としていて安定感があります。
彼はキャリアの後半に活躍の地をアメリカに求めましたが、このCDで共演しているボストン交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団もまたキャデラックを思わせる重厚な音色。昔のアメリカのオーケストラってこういう大人の音楽を響かせていたんですね・・・。