10年近く使っていたONKYOのCDコンポがついに寿命を迎えました。

私は近所のヤマダ電機に行き、さんざん迷った挙げ句DENONのCDレシーバー、RCD-M41というモデルを買ってきました。

・・・というのが2020年3月のこと。

そこから1ヶ月くらい色々CDを再生してみて、感じたことを書きとめておきたいと思います。
(あくまでも個人の感想です。)

RCD-M41


DENONのCDレシーバー、RCD-M41を使ってみた感想

1.音の雰囲気
ONKYOが真面目で硬めな音を出していたのと比較すると、こちらはやや淡々とした、どちらかと言えば柔らかめで上品な音を出しているようです。
ONKYOがドイツ音楽風とするならDENONはフランス音楽風といったところでしょうか。

これは良し悪しの問題ではなく、あくまでもエンジニアが追求した音づくりの違いと言えるでしょう。
ちなみに自宅のスピーカーは故障していないので、依然としてスピーカーはONKYOのままです。
したがって別のメーカーのスピーカーを接続すれば、音の雰囲気が変わってくることは十分考えられます。
RCD-M41はDENONのスピーカーSC-M41に接続したときに持ち味を最大限発揮できるように最適化フィルター機能が設定されています。
財布に余裕があるなら、RCD-M41と同時にSC-M41も購入すればベストなのでしょう。(私はそこまでしようという気になれませんでした。)

2.接続チャンネル
最近の機種だから当然ですが、Bluetoothに接続することが可能です。
私は普段Bluetoothを使っているわけではありませんが・・・。

この他にもラジオが聴けるのは当然として、外部出力でレコードやiPod、パソコンなどの音声を出力できます。デジタル入力は192/24bitのハイレゾ音源まで対応しています。

3.残念な点
3-1 CDの回転音がちょっと気になる
CDレシーバーから1m以内の距離で音楽を聴いていると、サーっというCDの回転音がすこし聞こえてしまいます。
静かな曲を聴いていると、ちょっと回転音が気になるという方もいらっしゃるかもしれません。
(追記:CDによりけりでした。何ヶ月か使ってみて、回転音が気になったことはほとんどありません。最初の動作確認のために使ってみたCDがたまたまそういうディスクだったようです。)

3-2 CDの各トラックの時間が非表示である
CDの解説書には、
トラック1~4:32
トラック2~8:53
トラック3~1:55
のように各トラックごとの時間が記されています。

が、RCD-M41にCDをセットして各トラックへ移動しても「そのトラックは何分何秒なのか」が表示されない仕様になっています。これはちょっと不便です。これはコストダウンゆえの犠牲でしょうか?

3-3 早送り、巻き戻しがしづらい
本体側の操作ボタンでは、「次のトラック」「前のトラック」といった移動はできます。
ところが早送り、巻き戻しはリモコンを使わないとできないのです。
ここもコストダウンゆえに犠牲になってしまったのでしょうか??

おわりに

私はヤマダ電機で実売2万6千円程度で購入することができましたが、数年前ならもっと値段が高かったはずの機能が盛り込まれていることから、買い替えを検討しているという方にとっては値段以上のお得感を感じることができるでしょう。

私なりに反省点を書き記すとすれば、たとえ量販店のざわついた環境で購入する場合であっても、一度買えば10年は使うものですから、実際に自宅にあるCDをお店に持ち込んでどういう音が出てくるのか突っ込んでテストできればよかったと思っています。

最近ではCDプレーヤーを持っていないという方も多いと聴きます。
しかし音楽はスマホの小さなスピーカーで聴いていると細かいニュアンスが全部欠落してしまいます。
「それって音楽なのか」と言われたら、私は「違う」と思います。
音楽が好きな方でしたら、やはりスマホやCDラジカセではなく、最低限コンポでの再生が良いでしょう。
その意味で、「コンポの最初の1台は何がいいのか」と聞かれたら、DENONのRCD-M41なら十分な性能を持っていますから、有力候補として挙がることは間違いないでしょう。