ブログはとても便利なもの。
個人という立場で様々な情報を発信できます。

お買い得情報だったり、ノウハウだったり、オピニオンだったり。

こういう「私なりの体験」を社会に伝えて、コメントなどのリアクションがもらえるのはとても励みになります。よしもっと頑張ろうという気持ちになれます。

もともとブログとはそういう手軽なものだったはずです。

ところがブログで稼ぐ仕組みがある程度固まってくると、だんだん別の使い方も・・・。

そう、トレンドブログです。

「あおり運転の犯人の顔画像発覚! 学歴や住所も特定!」

「アイドル〇〇の本命彼氏は? 歴代交際相手や結婚観・恋愛観も!」

この手のブログは大抵「何々について調べてみました」から始まり、犯人の顔画像(とされる画像)や学歴(と思われる情報)などが書かれています。
最後は「いかがだったでしょうか」というお決まりパターンの締めくくり。

誰もが一度は見たことがあるはず。

でもこの手のブログには致命的弱点があるのでした・・・。

blog&journalism

ブログの弱点。一次情報に接することができない。


2020年3月12日放送の『クローズアップ現代+ 「新型ウイルスでもネットに拡散 追跡!トレンドブログ」』。
ここではトレンドブログの運営者がNHKの記者からインタビューを受けています。



運営者は、新型コロナウイルスの発生源や、日本ではどんな人が感染したのかということをネットを駆使して調べたことをブログで記事化していました。

リサーチから記事の公開までおよそ1時間30分。一度も部屋から出ないで記事を書きました。

そこで記者が「(ブログで取り上げた記事の)一次情報に接しようとは思わなかったのですか?」。
運営者は「個人だとそういうのは難しい」。

つまり事件の当事者に面会して話を聞いたり、現場で自分の手とか目を使って調べたりするのは個人だと(新聞記者でも警察でも研究者でもないので)難しいということです。
要するに「人から聞いた話をパクリだと思われない程度に脚色して公開している」と言っているのと同じことですよね・・・。あ~あ・・・。

これがジャーナリズムとブログの埋めがたい質的な落差です・・・。

良いブログ、悪いブログ

思うに、ブログにも良いブログ、悪いブログがあるようです。
良いブログは自分の体験、努力の積み上げを語っています。だからリアリティがあります。
自分が専門とする分野の知識を惜しげもなく披露してくれるので勉強になります。

悪いブログは聞いた話をまとめているだけ。
他のブログとの差別化を無理に図ろうとしていますが、その努力がかえって迷惑です。情報の脚色=ある意味劣化にもつながっているわけですから・・・。

さてこの記事で紹介したNHKの『クローズアップ現代』では、こういうブログを検索に引っかからせない方法も紹介されていました。「マイナス検索」です。

「(検索語句) -調べてみました」では、検索語句を対象としつつも「調べてみました」というフレーズが出てくるサイトは検索対象から除外できます。
「(検索語句) -いかがだったでしょうか」」では検索語句を対象とし、「いかがだったでしょうか」というフレーズが使われているサイトを検索対象から除外できます。

どちらも自分が調べたい語句のあとに半角スペースを入れて、マイナス記号に続けて除きたいキーワードを入力。これだけで「悪いブログ」で使われがちなフレーズを対象外にできますから、結果的に「悪いブログ」は検索結果に浮かび上がってきません。

結局のところ、「悪いブログ」もその運営者が悪いわけではなく、あくまでもニーズがあるからこそ生まれているものといえます。
せめて私達は本当のことが書かれているのかわからないブログには近寄らないようにしたいですね・・・。