マンションなどの集合住宅に暮らしていると、どうしても気になってしまうのが「自分の音がうるさくて、周りの部屋の人が迷惑だと思っていないか」。

いえ、きっと迷惑だと思います。

あなたがプロヴァイオリニストであっても、同じ箇所を100回、200回とさらっていると、隣人(←キリスト教みたいな書き方)にしてみればどんなに美しい音色であっても「やめてくれ!」と叫びたくなるに違いありません!

かつては「ピアノの音がうるさい!」ということが原因で殺人事件になったこともあります(1974年、神奈川県平塚市で発生)。

一人暮らしの人なら一軒家じゃなくて大抵アパート、マンションなどの集合住宅だと思います。
もし一軒家に住んでいたとしても、家族と同居していたら「お前うるさいぞ」といつか言われてしまうのがオチです。

ではどうすればいいのか。
答えはもうこの記事のタイトルに書かれていますよね。
カラオケで練習するのが一番手っ取り早いです!

karaoke


カラオケでヴァイオリンを練習するのはけっこういい感じ

ドラマ化もされたマンガ『G線上のあなたと私』でも、カラオケでヴァイオリンを練習するシーンがありました。
ということは全国のヴァイオリンを弾く視聴者は「その手があったか」と思ったのかもしれません。




カラオケでヴァイオリンを練習するメリット

1.思いっきり音を出せる
これは書くまでもないですよね。家だとミュートを使って練習したり、フォルテシモの部分をメゾフォルテくらいに遠慮してしまったり、重音の部分でやっぱり力を抑えてしまったり・・・。
でも本来協奏曲なんかはオーケストラと協演することを前提として書かれているので、練習の段階でそんなことをしていたら音がかき消されてしまいます。

現実にはオーケストラをバックに従えて演奏できる人なんてほんの一握り(つまりせっかくモーツァルトやブルッフの協奏曲を演奏できるようになっても、本来の姿で披露する機会が与えられないまま人生が終わってしまう・・・)ですが、ともかくオーケストラとの協演を意識して音を出さなくてはなりません。

そうなるとやはり全力で音を出せる環境はありがたいものです。

2.周りを気にしなくていい
自分はまだまだ下手くそ?
いえ、周りの部屋から聞こえてくる歌もジャイアン風だったりするものです。
どうせあなたの演奏なんて、だれも注目してませんよ・・・。そもそもヴィオッティとかローデの曲を知ってる人なんて日本人の1%もいないでしょう・・・(クラシックってやっぱり人気ないです、グスン)。

3.ドリンクバー使い放題
これはお店によりけりですが、所によってはドリンクバーが使い放題、太っ腹なお店はアイスクリームまで食べ放題になっていることも!

カラオケでヴァイオリンを練習するための一工夫

譜面台がないときはどうすれば・・・。
こういうときは、ケースをパカッと開いて、そこに教本なり楽譜を広げます。
本の背中がグキッと折れてしまいそうなときは、きっと机の上にはパウチされてちょっと頑丈なつくりのフードメニューなどが置かれているはずですので、それを下敷にすれば大体大丈夫です。

でも前のお客がフードメニューにジュースをこぼしていてベトベト・・・、ということもごくまれにありますから、ちゃんと確かめてからケースに置きましょう。

Wi-Fiが無料で使えるところもあります。
タブレット端末があれば、IMSLPという無料で楽譜を閲覧できるサイトにアクセスして、ベートーヴェンなりブラームスなりメンデルスゾーンなり、いろんな楽譜をダウンロードできます。これは便利!


おわりに

というわけでカラオケはヴァイオリンを弾く人にとってすごく便利なスポットなのです。
「お店の人に『歌わない人はNGだ』とか言われそうだ」? いえ私はかれこれ15年以上カラオケでヴァイオリンを弾いていますが、駄目と言われたことは一度もありません。

ぜひ皆さんもお試しあれ・・・。