何事も始めるのは簡単。続けるのは難しい。終わらせるのはもっと難しい。
ブログもそのひとつ。
無料でスタートできます。好きなことを書いて公開できます。
でも書いていくうちにネタが無くなったり、しまいには何も書けなくなって自然と記事作成画面にログインする頻度が低下し・・・。
いつの間にかブログを放置・・・。ありがちですね。
ブログを3ヶ月続けるのは至難の業
初心者がまず超えなければならないハードル。それが「3ヶ月続くかどうか」。
最初のおよそ3ヶ月は、記事をどれだけ投入してもアクセスがほとんどないのが当たり前。
せっかく書いた記事のアクセスがゼロで、砂漠に水をまくような虚しさを感じて辞めていく。
短く言うと、これがブログが続かない理由です。
私は2018年2月にブログを始めたので、この記事を書いている今ちょうど丸2年を迎えた計算になります。
自分自身を振り返っても、PVが0だった管理画面を見て「俺ブログやめようかな」という気に何度もなりました。
書きたい記事ではなく、読まれる記事を書くのがコツ
ブログでアクセス数を増やそうとするなら、書きたい記事を書くのはNGと言われています。
自分が書きたい記事はえてして日記になりがちです。
でも知らない人の日記を読んでも面白くない。
逆に読まれる記事、ニーズのある記事を書くのがアクセスアップの鉄則です。
例えば
・スマホゲームの攻略法
・名探偵コナンやワンピースなど人気漫画最新巻のレビュー
・〇〇給付金の簡単な申請方法
・スポーツや料理の手順、初心者向解説
・引越、美容整形、英会話学校などの費用相場、体験レビュー
・芸能人、スポーツ選手のゴシップ
といったところでしょうか。
結局のところ人は自分にとっての疑問・問題を解決しようとして検索するわけですから、その疑問・問題に対する答えを詳しくリアルに書いてある記事に人が集まるという構図になります。
ブログで収益を得るのが狙いなら、「楽天ポイントの簡単な貯め方手順徹底解説」「英会話学校3校に3年通ってガチで比較してみた」式の記事を沢山書いてアドセンス広告やアフィリエイトへ誘導するのが一般的な勝ちパターンになります。
とはいえ、ブログ記事作成はうまく行かない
そうは言っても、あなたは名探偵コナンを詳しくレビューできたり、ゴルフスコア100を3ヶ月で切る方法をわかりやすく説明したり、英会話学校の違いをそれぞれのメリット・デメリットを整理しつつ書けるでしょうか。
たぶん無理だと思います。
自分の中にないものは表現することができません。
経験がなかったり、愛着がなかったりすると何も書けない、それがブログ記事です。
私はヴァイオリンを弾いたり、ベートーヴェンやモーツァルトの音楽を聴いたりするのが好きですがこういうことに興味のある人は日本人のせいぜい2~3%くらいしかいないでしょう。
逆に英会話学校や美容整形やゴルフや芸能人のゴシップなど、ある程度ニーズのあるネタはまったく知りません(人生で一度も関心を持ったことがない)。
ということは「自分が書けること」と「人々が読みたいこと」のミスマッチが発生しているわけですから、書いても書いてもアクセスは伸びないということですね。
ブログには忍耐力が必要
アンドリュー・カーネギーはこう言っています。
アイデアとはゆっくり育んでゆくもので、1日では生まれない。本当に必要なのは発想力ではなく、忍耐力だ。
これはおそらく起業をするうえでの大切なことを述べているのだと思います。
しかしブログにも同じことが言えるでしょう。
慢性的ネタ不足に悩まされながら、なんとかして記事を作っていくプロセスはブログを運営している多くの人が経験することでしょう。ブログにはやはり忍耐力が必要だと思います。
そうして書き上げた記事のどれかを、会ったこともない誰かの背中を押すことができたら・・・。
一市民が作ったブログでそれができたら、アクセスや収益が多い少ないは別にして誇るべきことではないでしょうか。
幕末~明治初期、戊辰戦争に旧幕府側の軍人として参加し、五稜郭の戦いで捕縛された幕府側の武士、荒井郁之助は晩年に次のような歌を残しています。
手にとれば高い枝に咲き誇る花も、下の方でひっそりと咲いている花も、同じようにかぐわしく美しい・・・。
高き梢(こずえ)の花の香も
下枝(しづえ)のものと
かわらざりけり
動乱の時代を生き延びた彼が自分の人生を振り返ったとき、溢れ出た観照を綴ったものと思われます。
ブログもそうです。
アクセスや収益はともかくとして、日々誰かに文章を届けようとするブログは、それぞれが誰かにとって意味のある言葉になっているはずです。
この記事もブログ運営に苦労していらっしゃるどなたかに届くことを切に願います。
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