2ヶ月ほど前のこと、渡辺麻友さんについて


という記事を書いたことがあります。

その記事は
最近では渡辺麻友さんの番組出演などの情報を目にすることが減り、寂しい限りですがおそらく何かの撮影にかかりっきりになっているのでは・・・、と考えています。情報解禁の日が来ることを待ち望んでいます・・・。
という文章で結んでいます。

先日はUTAGE! の収録があったようですが、
13回目のスペシャルとなる今回、MCアシスタントをいつもの渡辺麻友に代わり、舞祭組から宮田俊哉が務め、中居・宮田の師弟コンビによる進行で、ほかでは見られない音楽エンターテインメントショーを届ける。
(https://www.sakigake.jp/news/article/20200205OR0005/?nv=entより)

となっており、渡辺麻友さんの姿は見られない模様。
SNSで教えてくださった方がいらっしゃったのですが、体調不良により急遽降板となったようです。これは残念・・・。

昨秋以降、私は慢性的渡辺麻友さん不足に陥ってしまいました。
そこで次回作発表までのつなぎにと過去の彼女の足取りを改めて確かめています。

最近読んだ(読み返した)のは『まゆゆきりん「往復書簡」 ~一文字、一文字に想いを込めて~』という、お互いへのメッセージを綴った本です。

読み進めていくうちに、友だちというのは多さではなく繋がりの濃さが大切なのではないかという思いにとらわれました。

mayuyu


友だちは多さではなく、繋がりの濃さが大切では

『まゆゆきりん「往復書簡」 ~一文字、一文字に想いを込めて~』は、往復書簡と銘打ってはいるものの、おそらく二人が会話した内容やインタビューで喋ったことを編集者やライターが構成し、文章としてまとめ上げたものだと思われます。

とはいえ、文章からは二人が過ごした11年にも及ぶ時間はきわめて濃密なものであったことが伺われ、すでに数々の既出の雑誌記事・映像などで語られているエピソードであるにせよ貴重な記録であることは間違いないでしょう。

アイドルを卒業してほどない時期に松本人志さんとのTV番組での共演で「打ち上げが苦手で、顔をしかめてしまう」「4人以上の人と会話できない」「主演ドラマで3ヶ月くらい共演者と一緒だったが、誰かと連絡先を交換することはなかった」という内容のことを語っていた渡辺麻友さん。(注:余談ながらこの性格は私も同じです。)

アメリはもう「共感しかない」。自分も昔からコミュニケーション能力は低いし、不器用だし、ひとりでいることを好み、周囲に馴染む難しさや生き辛さを感じていて・・・。
とミュージカル『アメリ』のパンフレットで自分の性格を語っている彼女にしてみれば、「主演ドラマで3ヶ月くらい共演者と一緒だったが、誰かと連絡先を交換することはなかった」という話もうなずける話ではあります。

その渡辺麻友さんがここまで柏木由紀さんと仲良くなり、200ページを越える分量のエピソード、お互いへの思いを吐露しているのを読むと、交友関係で大切なのは数ではないと思わざるを得ません。

一般的に、芸能人や表現者と呼ばれる立場の人は、同輩の成長を喜ばない傾向があります。
私は普段はクラシック音楽を聴いていますが、例えば世界的に有名であった指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンは、将来自分のライバルとなるであろう有能な若手の成長を阻もうと躍起になっていました。(一例としては、かつて渡辺麻友さんも共演したNHK交響楽団から桂冠名誉指揮者の称号を送られ、没後のいまも団員の厚い尊敬を受けているヴォルフガング・サヴァリッシュのキャリアを妨害したことなど。)

大阪のとあるオーケストラを音楽総監督として長年にわたって支えたある日本人の指揮者も部下の指揮者が大阪府から賞を送られると、直後に彼を雇い止めし、このオーケストラから追放しています。

理由は嫉妬だけではないでしょう。
「毎月決まって支給される賃金」ではなく「一回単位のサービス提供」で食べている場合、後輩・同僚の躍進はともすれば自分の仕事が減ってしまうことであり、最悪の場合失業につながるため、若手の成長を喜べない気持ちというのは理解できなくもありません。

こうした話はなにもクラシック音楽の世界に限らず、芸能界でも似たようなものだろうと思われます。

ひるがえって、お互いの活躍をわがことのように喜び、辛さをともにしようとする渡辺麻友さん、柏木由紀さんの姿はなんとも心温まるではありませんか。

まゆ・・・
あなたは、私にとって、永遠のセンターであり、
ときには、可愛い妹であり、
ときには、娘であり、
ときには、真の友であり、
どんなときでも、私の誇りです。
と渡辺麻友さんへ呼びかける柏木由紀さん。

渡辺麻友さんも
舞台の持つ、本当の面白さも。
本当の難しさも。
喜びも苦しみも、何ひとつわからないけど。
すべてを賭けてぶつかってみたい――。
だからいま、わたしは、AKB48を卒業して、新しい道を歩きはじめます。
――いつか、あの舞台に立ちたい。
心に抱いた、そんな小さな灯りを夢の道先案内人にして。
と柏木由紀さんに向けて胸中を明かしています。

大人はそう簡単に本音を他人に告げないものです。
ここまで率直に心境を明かすことができているということは、つまりそれだけお互いへの信頼があるということの表れでもあります。

このブログ「友だちいない研究所」でこう書くのも変ですが、交友関係の要諦というのはどれだけ相手の心に寄り添えるか、相手を自分の鏡としてどれだけ自他ともに磨きうるかではないかと思います。
となると友人関係で大切なのは「数」ではなく、心の繋がりの濃さとなってきます。
渡辺麻友さんは、柏木由紀さんという親友と巡り合い、心の交流を通じて多くのことを学び取ったはずです。

お互いを必要とし、切磋琢磨した日々の美しさ

私たちがアイドルの姿を見て感動するのは、昨日よりも少しでも成長しよう、仲間とともに一つの目標を成し遂げようという姿勢に若い美しさを発見するからではないでしょうか。

ストイックな性格で知られる渡辺麻友さんが王道アイドルと言われるのは、まさにアイドルがアイドルたりうる要件の根幹の部分を揺るがせなかったからでしょう。
その支えであり、親友でもあり、お母さんでもあったのが柏木由紀さんでした。

『まゆゆきりん「往復書簡」 ~一文字、一文字に想いを込めて~』を読み返し、けっしてビジネス友情ではない二人の絆の深さを改めて確認することができました。

メディアに出てこない日であっても二人は何らかの形で連絡を取り合っているものと思われます。
巡り合いというのはきわめて貴重なものですから、この友情が長く続いてほしいと強く思いました。