ヴァイオリンの弓は英語でBowと言います。

棒みたいに見える弓ですが、英語でもボウ=Bow。棒のくせにクルマより高いことも。

しかしハムスターがかじったり、うっかり息子やじいさんが踏んづけてバキっとなってしまったりすると瞬時にして楽器としての価値は限りなくゼロになってしまうというとんでもないやつです。

木製ならそういうこともありますが、カーボン弓というのも世の中にはあります。

そのカーボン弓のひとつであるコーダボウ(Coda Bow)PRODIGYを1年半くらい私は使っていました。
感想は・・・。

codabow


コーダボウ(Coda Bow)PRODIGYを使ってみた感想

そもそも私はコーダボウを使う前はどういう弓を使っていたのかというと・・・。

初心者セット12万円程度のなかに付属していた弓を使っていました。

単品で買うと1万円台後半の価格になるでしょう。
この弓は重くて(63グラムくらいあったはず)、使いづらいと思っていました。

「だったら買い替えてしまおう!」
と思い立ち、ある楽器屋で巡り合ったのがコーダボウPRODIGYでした。


コーダボウPRODIGY、お店の人の話は

・木製ではないので耐久性がある

・クラシックを弾く人は保守的な人が多いのか、普及度は今ひとつ

というもの。
私はエレキギターも弾くことができ、ひょっとするとライブハウスでもヴァイオリンを演奏することがあるかもしれない(SUGIZOさんのように)と勝手に妄想し、さらに「普及度は今ひとつ」という言葉を耳にして「だったらワイが買ってみるんや!」と謎のフロンティアスピリットをかきたてられ、買うことにしました。

コーダボウPRODIGYを使ってみた感想

私はこの弓を1年半ほど使いました。

感想は、
・1万円台後半の弓より遥かにいい

・何が「遥かにいい」のかというと、手に持って演奏してみたときのバランスがよく、使いやすい

・たしかにちょっとやそっとでは傷がつかない。ゆえに暗くて狭いライブハウスでも安心して使える

・木製ではないので、湿度や温度に神経質にならなくてもいい(でも楽器そのものは木製なので、結局湿度や温度は気にすることになりますが・・・。)

というものです。
さらに、長年使っても劣化・変質をほぼ心配しなくていいというメリットもあります。

結局私はコーダボウPRODIGYを使ってしばらくして、ヴァイオリンそのものを買い替えました。
およそ70万円。
さらにその後でヴァイオリンに釣り合う弓を探すことになり、40万円近い弓を購入。

こうしてコーダボウPRODIGYはメイン弓からサブ弓になりました。

コーダボウPRODIGY5万円もしない買い物でしたが、高い楽器に乗り換えるまでの「つなぎ」としての役目は十分果たしてくれました。

コーダボウを使っているプロヴァイオリニストもいる

ロックヴァイオリニスト、Ayasaさん。

動画を見たときに「うーん、弓に照明が当たったときの雰囲気から察するにきっとカーボン弓だろう」と推測していました。



調べてみたところ、「弓はCoda Bow製のカーボン弓、Diamond SX」だということが判明。
(出典:https://stagegear.jp/20190528sayaka-yamamoto/9)

Diamond SXは実売価格10万円ほどで購入できます。

たしかにAyasaさんは激しいパフォーマンスで知られていますし、となると「何かにぶつかったときのリスク管理」は考慮していないはずはありません。
ロックヴァイオリニストということもあり、ギタリストなどとも共演していますから硬質な響きが欲しいときが多いでしょう。

となるとカーボン弓を使っているのもうなずける話です。

おわりに

カーボン弓は実際に木製の弓と弾き比べると、木の振動と楽器そのものとの共鳴という点ではやはり伝統的な普通の弓に軍配が上がります。
とはいえヴァイオリンの演奏スタイルによっては十分使い道があるのがカーボン弓。

新素材なだけにまだまだ研究開発の余地はあるはずですから、将来的に品質の向上も期待できそうです。
活かし方はその人の発想法、演奏スタイルによりけりといったところではないでしょうか。