うお座。往々にして「よくわからない性格の人」という目で見られがちですね。

・感受性豊か

・夢見がち

・マイペース

・秘密主義

・つかみどころがない

だいたいこんなところがうお座の性格のようです。

かくいう私も3月生まれのうお座。
この星座のせいなのか、それとも単なる自分の力不足なのか、「会社員」という立場で働いていると、色んな意味で生きづらさを感じることがあります。

そもそもうお座の人は会社員というか、雇われて働くということにあまり向いてないんじゃないか?
というのがこの記事のポイントです。

pisces


うお座の人はサラリーマンになってはいけない?

サラリーマンといっても、働き方には大きく分けて2種類あると思います。

1.決まったルールに則って物事を処理すること
(例:人事、総務、会計、法務)

2.新しい何かを開拓すること
(例:技術開発、営業、商品企画)

私が「うお座の人ってこれに向いてないよね」と思うのが1のほうです。
ズバリ、決まったルールに則って物事を処理すること。
夢見がちな性格の人にとって、ルールに則って処理しろと言われても「知らねえよ! どっちでもいいだろそんなの!!」と思ってしまうのではないでしょうか?

経済評論家の勝間和代さん。週刊東洋経済の2018年7月22日記事ではサラリーマンの働き方について「収束系」と「発散系」の2つに分類しています。

勝間さんは就職した会計事務所を半年で退職してしまいます。ところがその後再就職先のコンサルティング会社・マッキンゼーはすごく働きやすかったと語っています。
会計事務所とは反対に、私にとってマッキンゼーはとても働きやすい職場だったんですよ。

会計士は「収束系」、つまり「数字が正しいか、間違いがないか」を確認する仕事。何かをミスするたびに、減点されてしまいます。

一方のマッキンゼーは「発散系」で、アイデアビルディングをする仕事です。「こういうことやりたいんです」「こういうアイデアどう思いますか?」とどんどん提案する人が「価値を生む」として評価される。私たちは、後者が得意なんです。
(https://toyokeizai.net/articles/-/230006?page=4より)

この記事の「私たち」とは、発達障害を持っている人のことを言っています。

うお座の人=発達障害ではないのですが、うお座に生まれた人はどちらかといえばアーティスト寄りの発想をする人が多いはず。したがって「収束系」の仕事をしているとどうしてもミスマッチを感じてしまうのではないでしょうか。

私も入試関係の仕事をしていますが、例えば試験運営のためには謎に分厚いマニュアルがあり、発言すべきセリフが全部決まっていて、個人の裁量はほぼゼロ。
そのとおりに歯車になって動くしかなく、「だったら自分じゃなくてもいいよね」と内心毎日思っています。

実は私は子供のころから『指輪物語』『はてしない物語』などを頻繁に読んで育ったため夢見がちな性格がこじれてしまい、大人になってから会計業務のようなイマジネーションも何もないような仕事に価値を感じることができなくなってしまいました。(今も帳簿の右と左が合おうが合うまいが知るか、人間の想像力は会計なんかより遥かに偉大だぞ、としか思えません・・・。)

こういう感情に共感していただけるうお座の方が、きっとどこかにいるのではないでしょうか・・・。(と思いながらこの記事を作成しています。)

余談ながらこちらはミュージカル『アメリ』から「夢見る人は生きづらい」。
映画でもミュージカルでもアメリという想像力過多な女の子が様々な紆余曲折を経て自分なりの生き方を確立していくというお話です。

夢見がちな人=うお座の人が「決まったルールに則って物事を処理する」的な仕事に就いてしまうのは個人的にはおすすめできません・・・。どうかすこしでも自分にぴったりの働き方を見つけていただければと思います。





これからはうお座の人がトクをする?

勝間和代さんはこうも語っています。
さらにこれからの時代は、AIがどんどん「収束系」の仕事をやってくれるようになるので、「発散系」の仕事が得意な人は有利になっていきますよ。副業も解禁されましたし、より自由度は高くなっていくでしょうね。発達障害の人たちにとっては、働きやすい環境になっていく気がしています。
たしかに、証券会社や大手銀行などを皮切りにAIが業務にどんどん浸透し始めています。
横浜市もRPA(ロボットによる業務自動化)を試験的に導入したところ、平均84.9%の作業時間削減効果を確認できたそうです。
こういう業務はまさに「収束系」ですから、この分野の仕事は人間が担うことはどんどん少なくなると思われます。

とはいえうお座的な発想というのは人間の根幹の部分にあたるわけですから、AIに仕事を奪われにくいと言えると思います。

うお座の方が「生きづらさ」を感じているとしたら、その「生きづらい」と思ってしまう性格のなかにこれからの時代を生きていくヒントが眠っているのかもしれません。


追記:自分の能力を客観的に調べてみたい方は、『さあ才能(じぶん)に目覚めよう』という本をご覧ください。
皆さんは毎日、自分の強みを使うチャンスがあるだろうか。おそらくないだろう。多くの場合、才能は未開発のままだ。ゆりかごから職場まで、私たちは強みを伸ばすよりも欠点を直すために多くの時間を割いている。
人が才能や強みなど「その人の良いところ」を見出すには、まず、それらについて自分自身やまわりの人たちに説明できるように「言語化」する必要がある。2001年に出版し、人々が持つ「34の資質」を明らかにした『さあ、才能に目覚めよう』は国内で累計50万部のベストセラーとなり、世界中で話題となった。あなたの強みを「見える化」してくれるツール〈ストレングス・ファインダー〉を使って「トップ5の資質」を発見した人の数はいまや数百万人に及ぶ。
・・・だそうです。
働き方に行き詰まりを感じている方は、強みを見つけて働き方のチューニングをしてみるもの手かもしれません。