年が開けるとセンター試験(2021年1月からは大学入学共通テスト)のニュースが増えます。
私は普段大学入試関係の仕事をしているのですが、やはり「試験当日にインフルエンザになった、どうしたらいいか」のような問い合わせを受けたりします。

こういうとき、追試の申請はできるのでしょうか?

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センター試験追試を受けるために必要なこと

追試験の対象者は、センター試験の受験案内にはこう書かれています。
・疾病(インフルエンザ、ノロウイルス、風邪等を含む)
・試験場に向かう途中の事故により試験を受験できない者
・その他やむを得ない事由(両親等の危篤・死亡、自宅の火災等)により試験を受験できない者
こういう受験者は、追試の申請を行うことができます。
ちなみに追試の会場は全国に2箇所設置される ことになっています。東日本エリアでは、例年上野にある東京芸術大学が割り当てられているようです。

追試験になったときの申請はどうすればいいか

センター試験前日または当日に受験会場の大学に追試験受験の申請を電話で行うようになっています。

ただしそれだけで手続は終わりません。
そのあとで受験票に記載されている問い合わせ大学(受験会場の大学)に受験票と医者の診断書を持参する必要があります。(つまりホラを吹くとバレるということです。)
問い合わせ大学へ行けないときは、大学に速やかに病気・けがの状況を連絡することになっています。 大学はその後病院に本当に受診したかどうかを問い合わせることがあるので、診察を受けたときに「大学から真偽確認の連絡がある」ということを病院に伝えておくとよい でしょう。
世の中の流れというのか、「個人情報なので診察状況はお話できません」のようなことを病院が答えてしまうと、そのあとで大学関係者が真偽確認をしようにもできなくなってしまいますから、病院と大学で押し問答になってしまうことも・・・?

いずれにしても受験票と診断書を問い合わせ大学に持参する必要があるのは覚えておきましょう。
大学からは、追試申請のための電話連絡をした時点で、「いついつまでに受験票、診断書を持参してください」とあなたに伝えるはずです。

この期間中に、指定された書類を持っていくと追試験受験許可証のようなものが発行されるはずですので、その許可証に印刷されている受験日に、指定された受験会場でセンター試験の追試験を受けるというステップになります。

おわりに

とはいえインフルエンザのような病気にかからないのが一番ですから、受験勉強と同時並行でやはり健康面のメンテナンスにも気を配りたいものです。