夜のインターネットというのはものすごく遅いものです。
私は多摩地方のとある集合住宅に住んでいますが、ある休日の夜20時ごろにインターネットの速度を計測してみました。

すると、驚きの「下りが1Mbps」とかいう亀のような速度がでました!!
20年前のネットの世界か! と思いましたが我が家も一応光回線。

要するにお盆の高速道路と同じで、みんなが使う時間帯は混雑するという当たり前の出来事が起こっているようです・・・。

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ベストエフォートはビジネスとして無責任では?

ベストエフォートというのは通信速度を示す時に使われる言葉で、「理想的条件のもとではこれくらいの速度が出ます。しかし混雑してきた場合は保証しません」ということ。

とはいえ理想的条件というのは年に1日も揃わないのが現実ではないでしょうか。
実質的に起こり得ない仮定を積み重ねて出来上がった数字を商売文句にするのはいかがなものでしょうか。

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(画像:某元国営通信会社のHPより)

最大で1Gbps。そんな速度、見たことがありません。うちは良くても50Mbpsです(Wi-Fiで)。
私はこの通信会社のサービスを使っていますが、前述の通り1Mbpsという、およそ1000分の1まで低下しています。これでは速度制限がかかったときのスマホより遅いではありませんか。

たしかにHPにはこう書かれています。
最大通信速度は、技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。実際の通信速度は、お客さまのご利用環境(端末機器の仕様など)や回線の混雑状況により大幅に低下する場合があります。
いかに大幅にとはいえ1000分の1はないだろう・・・? 

じつはNTTドコモ、ソフトバンク、auは通信サービスの「実効速度」をHPに掲載しています。
これは、総務省が定めたガイドラインに基づいて計測されたもので、例えば何月何日、何時に東京都港区なんとか町何丁目では上りいくら、下りいくらという数値を全国の様々な箇所で計測し公表しているものです。

しかし私が契約しているインターネットの光回線についてはこのような表示はなされていません。
せいぜい「インターネットのご利用時の速度は、お客さまのご利用環境や回線の混雑状況、伝送方式等によって低下する場合があります」のような注意書きがあるといった程度です。

この実効速度というもの、光回線を提供している企業にも表示させることはできないのでしょうか?

これからは動画のサブスクがますます盛り上がってくると思いますが、回線が遅くて再生がいつまでたっても始まらない! という現象に直面する人も増えてくるでしょう。
実態と著しくかけ離れた数値を謳い文句にするのは信頼を損なうだけですから、速やかな善処をお願いしたいところです・・・。