私は仕事柄、大学入試に関する相談を受けることがあります。

たまに、「入試に遅刻した場合は受験できるの?」という質問をもらうことがあります。

結論から言うと、「受験できる場合もあります」。
その理由ですが、入試を受けるからには「入試要項」というものが公表されているはずです。
こちらを読んでみるとお分かりのように、遅刻した場合いつまで試験室に入室可能か記載が(大抵は)あります。

例えば「遅刻が30分を超えた場合には受験できません」とある場合は、30分以内であれば試験室に入室し、受験することができます。ただし道を間違えたなど本人の責めに帰す理由の場合、失われた時間が保障されることはありません。

参考に、いくつかの大学の入試要項から遅刻についての文章を抜粋します。

<立教大学2019年度一般入試要項より>
試験開始時刻に遅刻した場合は、直ちに係員に申し出てその指示に従ってください。
※Ⅰ時限目に限り試験開始後30分まで遅刻入室を認めます。

<国際基督教大学2019年度一般入試要項より>
試験当日の遅刻について
人文・社会科学/自然科学の試験開始時刻に遅刻した場合、当該科目の試験時間内であれば受験を認めますが、遅れた分の試験時間の延長はありません。
リスニングを含む総合教養および英語については、それぞれの試験開始時刻までに入室していない場合は受験することができません。また、人文・社会科学/自然科学を受験しなかった場合、総合教養および英語は受験することができません。

<大学入試センター試験の受験案内より>
試験開始時刻に遅刻した場合は、試験開始時刻後20分以内の遅刻に限り、受験を認めます。

このように、学校や試験の種類によって方針が微妙に違っているので、入試要項や受験案内は必ず事前に目を通しておく必要があります。
ただ言えるのは、多少の遅刻であれば基本的に受験することができます。
ただし繰り返しになりますが、どれくらいの遅刻ならOKかというのは学校や試験の種類によりけりなので、自分が受験する学校の入試要項を「必ず」読んでおくべきでしょう。

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状況によっては別室受験、試験時間の繰り下げを行う場合も

本人の責めに帰さない場合の遅刻(電車が遅れたなど)は、状況に応じて別室受験という場合があります。
これは、通常の試験室とは別に、その部屋だけ20分なり30分なり時間割を繰り下げて試験を実施するというものです。

さらに、山手線が全面的に止まってしまった、大雪で交通機関が麻痺している、などのように影響が広範囲に及ぶ場合は試験会場そのもので全面的に「時間繰り下げ」となることもあります。


たとえば2019年2月に実施されていた國學院大學の入学試験ではこのようなお知らせが公式サイトに出されていました。
本日2月25日(月)に実施されるB日程入学試験について、交通遅延のため試験時間を繰り下げて実施致します。受験生は安全に十分気をつけてお越し下さい。
(https://www.kokugakuin.ac.jp/news/106789)

もともと、この日の入試は1限目の開始時刻が10:30に予定されていました。
それが試験当日に発生した交通遅延のため開始を急遽1時間遅らせていたようです。

前もって自分が遅刻すると思っている人はいない

まさか自分が遅刻するはずないだろうと誰もが思っていますが、わざわざ遅刻する人はいません。予想もしないようなことが発生して遅刻してしまうのです(何がどうなるのか、当然事前にはわからない)。
そのため「こんなはずでは」と誰もが動揺します。

どれくらいの遅刻なら受験できるのか、また場合によっては試験時間の繰り下げがあるのではないか、入試要項をよく読み、また大学の公式サイトでなにか発表がないか、落ち着いて確かめるようにしましょう。