私は仕事柄、大学受験を控えた高校生からAOや公募制推薦入試で、「英語の能力を証明する書類」の提出を求められているが、どれくらの実力があれば良いのかという質問を受けることがあります。

結論から言うと、英検で言うなら2級あると良い、と答えています。
これくらいの実力があると私立大学なら中堅~上位程度、偏差値でいうと55~59くらいの大学のAO入試、公募制推薦入試に対応が可能です。

東京の私立大学で言うなら概ねGMARCHレベルなら「英語の能力」という点に限れば、出願している高校生たちのごく平均的な水準が英検2級であると言えるでしょう。

以下、理由を深堀りしていきます。

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AO入試や公募制推薦入試で英検2級が妥当な水準である理由

英検準2級だと高校2年生程度で取れてしまうので、大学受験にチャレンジする時点で十分な水準とは言いにくいのが実情です。

一方で準1級だと大学生が受験しても落ちる場合がかなりある(私も大学2年の時に落ちた!)ので、大学入試を受験しようとしている高校生に求めるレベルとは言えません。

というわけで2級が妥当な水準になります。

2021年から始まる大学入学共通テストでは、英語の民間試験が活用されることが決定しています。
英検だけでなくTOEFLやGTECなど、複数の試験を受けても構わないということになっています。

しかし受験生がそれぞれバラバラに試験を受けたとして、どのように評価するのでしょう?

文部科学省はCEFRという指標を使って、それぞれの試験のレベルをすり合わせることにしています。
CEFRとは、「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)」のこと。

文部科学省も各資格・検定試験とCEFRとの対照表という資料を公表しています。

これによると、英検2級というのはCEFRではA2~B1に匹敵。
B1であれば「自立した言語使用者」という定義がなされており、TOEFLでは最大で71点、IELTSなら5.0点と同じくらいの英語力ということになっています。

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(出典:http://4skills.jp/qualification/comparison_cefr.htmlより)

ただしこの比較表も絶対的な指標ではなく、英検やTOEFL、GETCなどそれぞれ評価の観点が違うので、「違うテストを受けた受験生同士を単純に比較することはできない」ことや、経済的にゆとりのある家庭ほど色々な試験に何度もチャレンジできることになる一方、離島やへき地に住んでいる受験生は受験機会が限られるなど、格差の拡大につながりかねないことなどを理由に、有識者や全国高等学校長協会などが反発しています。

英検2級がほしい! 英語力アップのためには?

とはいえ、現実問題として英語力をアップさせないとだめだ、という点はゆるぎのない事実です。
この記事を読んでいるあなたはおそらく高校2年生、3年生だと思います。

英語力をアップさせたい。さもなければ志望校合格がおぼつかない。

どうすればいいか。やるしかないです。
といっても大抵の場合、「明日からやろう」と決意して、次の日も何もしない・・・、ということになりがちです。

スタディサプリはわりと有名かつ動画で色々解説してくれるということですごく評判がいいです。
動画も公開されていますが、こういう講義を高校時代に受けていたら、自分ももっと英語ができるようになっていたかも・・・。



この関先生の授業を見た人は、こんな素敵なレビューを。
英文読解の方法(抽象と具体の発見など)を教えてもらい、また、こんなに長文ができるように教えていただき本当にありがとうございますと言いたいです。それぐらい点数が上がりました。
正直、受験までの日にちは限られているので、だったら1人で迷いながら努力するよりも、こういう「高速道路」を駆け抜けたほうが志望校合格への可能性は広がるでしょう。

【スタディサプリが気になる方はこちらをご覧ください。】

英語力以外で必要な力とは?

AOや推薦入試では調査書、志望理由書、場合によっては提出を求められる小論文などの課題、面接での人物評価の総合判定で合否が判断されるので、英検が2級やそれ以上の級を持っているからといって、合格が約束されるものではありません。(ここは重要なのでよく覚えてください。)

例えば面接では「アドミッション・ポリシーについてどう思うか」「大学に入学した場合、どんなことを学びたいか。その理由は」などあなたの考え方が試されたりします。

さらに、仮にあなたが国際関係学科という学科に出願したとして、「核兵器の拡散を防止するために、日本の果たすべき役割はなにか」など、専門分野に関わることを質問されたりします。

試験当日によく出題される小論文でも、「これこれしかじかの出来事について、あなたの見解を述べよ」のように、普段から自分が出願した学科の学びにまつわる知識がないと解けなかったり・・・。

これは、AOや推薦入試が一般入試のように単にペーパーテストの合格最低点を超えれば合格という仕組みではなく、あくまでも大学のカラーと受験生の人となりがどれくらいマッチングしているかを詳しく審査することに力点が置かれているからです。

したがって、
1.英語の力(もちろん国語とか数学とか)をアップさせつつ、
2.その学科の学びについて普段から本を読んだりして関連知識を固めておき、
3.かつ、その大学はどういう大学なのか、自分とマッチしているのか、オープンキャンパスなどできちんと事前に確かめておく

この3つが押さえるべきポイントになります。

受験生の皆さん、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
(もしどうしても分からなことがある、という場合は私はツイッターをしていますので@3_bocchiに話しかけるか、コメント欄に質問を書き込んでくださっても構いません。私なりに分かる範囲でお答えします。)