アメリカ進出を果たしたこんまり(Konmari)=近藤麻理恵さん。
アメリカ「TIME」誌の「最も影響力のある100人」に選ばれ、さらにはNetflixではシリーズ番組を持つようになりました。

もともと片付けをすることが大好きで、片付けのやりすぎで体調を崩したこともあると『人生がときめく片付けの魔法』に秘話を明かしていました。



この本は日本だけで100万部を超えるベストセラーとなり、やがて世界40カ国以上で翻訳出版されるようになります。

そして、最近ではついにKonmariという言葉が英単語になってしまったようです。
Googleで検索することをググる、コピーすることをコピると言います。
安室奈美恵さん風のファッションをすることをアムるとも。それに英語版といったところでしょうか。

その衝撃の意味とは・・・。

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英単語に「こんまり」(Konmari)、衝撃の意味とは




アメリカではリストラすることをこんまり。
ときめかない人材だからポイ。

そういう意味だそうです。

リンク先の英語ニュースのタイトルは“Uber Execs Konmari Their Org, Lay Off Employees That Do Not Spark Joy”、つまり「Uberの役員が自分の組織を「こんまり」してしまう。ときめかない人材をリストラ」。Spark Joyは「ときめく」という意味のようです。

自分なりにこのニュースを訳してみました。

『IPOからやっと一週間後のこと、サンフランシスコの曇りがちな夜。Uberグループの役員が会議室にときめかない従業員をこんまりしようと集まっていた。

役員たちは曇ガラスの会議室に寄り集まって座っていた。スクリーンには従業員の名前、写真、最近の働き方についての寸評が映し出されている。

「この従業員で、あなたの人生はときめきましたか?」机の端の人事部スタッフが問いかける。部屋は静まり返った。

人事部長は、「よいでしょう。この従業員はいりません」。彼が画面をスワイプすると次の従業員が映し出された。

UberのCEO、ダラ・コスロシャヒは「近藤麻理恵と一緒にお片付け」をネットフリックスで見てから自分の組織を片付けるという気になっていた。
いらない服やガラクタの山を片付ける家族と、それを手伝う近藤氏を見て、散らかった家がUberの複雑化してきた組織を如実に映し出しているかに気づいてしまったのだ。これがUberの収益性のためには人材を一掃しなくてはという考えにつながった。

役員たちがIC層(注:経営用語でICを調べたものの、見つかりませんでした。トップマネジメント層かと思いましたが確信が持てませんでした。)たちを処理したあと、ミドルマネジメント層に手を付けた。何人かは分類が簡単だった。あるシニアマネージャーはとくに「この人はときめいた!」ので右にスワイプされた。

他の管理職は難しかった。ある管理職がスクリーンに登場すると、「もういいよ」という声が口々にあがった。だが副社長は戸惑いを感じていた。「彼は私にとって心に引っかかるものがある」、そう彼女は語った。

人事部長は「心に引っかかるものがある人をポイするのは構いません」と行った。
「誰もが魂というものを持っています。こんまりメソッドは関係を終わらせる時にこれまでありがとうと感謝の気持ちを伝えるものです。そういう意味で、会社に有益性をもたらし終えた人材は、呵責なく開放してあげられるわけです」

役員たちは「これまでありがとう」と言って、左にスワイプした。

後日、警備員が退館する従業員の列を案内していた。役員たちは自分たちの組織を適性な状態にしておくため、将来の再雇用にあたってより注意深くいようと誓うのだった。

記者発表にあたり、役員たちは採用活動の凍結とスタックランキング(注:正規分布曲線状に段階をつける人事評価手法)の適用を検討していることを告知した。』

私なりの翻訳は以上になります。

Uberの経営者がこんまりにハマるあまり、従業員をこんまり=リストラしてしまうという内容でした。
さらには「今までありがとう」と言ってリストラしてしまうのはなんともシュールです・・・。

こういうドラスティックなことは日本ではまず不可能です。
日本では、従業員を解雇するためには以下の4つを守らなくてはならないこととされているからです。
1.人員整理の必要性
2.解雇回避努力義務の履行
3.被解雇者選定の合理性
4.手続の妥当性
いずれが欠けても解雇権の濫用となり、無効であるとされています。
私は職場では「労働者の代表」という立場です(労働組合のない会社の、労働組合の変わりに36協定を締結したりするのが役目です)。

アメリカのように簡単に人材をポイできる社会だと会社の立て直しも簡単な反面、解雇されてしまった=こんまりされてしまった従業員は今後どうなるのだろうと、どうしても従業員目線で考えこんでしまいます・・・。