ぶっちゃけヴァイオリンってうるさいです。

ヴァイオリンを弾く人は自分の本当の音を客観的に把握することはできませんし、数メートル離れたところにいる第三者にどれくらいの音量で響いているかを実感することができません。

そもそも自分がどれくらい下手くそで、周りの人にどれくらい迷惑をかけているかもわかりません。

楽器の練習自体が周りの人に迷惑で、ピアノのように必ず音程が合う楽器ならまだしも、ヴァイオリンのように音程が外れて当たり前な楽器はぶっちゃけ自分以外にとってはキングオブ迷惑と言っても過言ではないでしょう。

だからマンションやアパートのような集合住宅で練習する時、ぜったいに周りの部屋の人には気を使わなくてはなりません。

私も何年もヴァイオリンを弾いていますが、練習は主に自宅で行っています。

でも一度もクレームが来たことはありません。

壁が厚いんだろうって? いえそんなことはありません。軽量鉄骨の普通の集合住宅です。

「ミュート」という道具を使っているだけです。

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ヴァイオリンを自宅で練習するときの騒音対策に「ミュート」。

曲によっては「弱音器を装着して演奏しろ」といった指示が楽譜に書かれていることがあります。

ちょっと分かりにくいのですが、「弱音器」とミュートは違います。

百聞は一見にしかずですから、この動画をどうぞ。




ヴァイオリンの駒のあたりに何やら黒い部品が装着されていますね。
これがミュートです。

そもそもヴァイオリンとは弓で弦をひっかきます。すると弦の振動が駒を通して表板、裏板に共鳴することで音が出るという仕組み。
しかし駒にミュートを取り付ければ、駒の振動を強制的に抑えられ、したがって共鳴も少なくなるという仕組みです。
ミュートにも色々素材がありまして、ゴム製、金属製など。

ヴァイオリンの騒音対策に「ミュート」、ゴム製と金属製の違い

結論から言うと、ゴム製で十分だと思います。

ゴム製のメリット、デメリット
軽い、取り扱いが簡単。安いので失くしてもまた気軽に買い直せる。
また楽器にぶつけても傷になりにくい。
軽いぶん、消音効果は金属製より弱いものの、正直アマチュアの演奏家でコンサートホールの隅にまで届くような大音量を出せる人はほぼいないはずですから、ゴム製で十分かと。

金属製のメリット、デメリット
消音効果はゴム製よりも高い。
ただし重いのと、素材が金属であるがゆえに楽器にぶつけたときに傷になる可能性が高い。

というわけで、私はミュートを買うならゴム製で良いと思います。

もちろんミュートにはデメリットもある

ミュートを使うことのデメリットもあります。
ヴァイオリンは楽器そのものの共鳴が最大の魅力。
共鳴を抑えるということは、最大の魅力を捨てに行くのとイコールになります。

「こういう弾き方をすれば、この楽器はこういうふうに響くんだな」ということを日々体感することで演奏は上達していきます。
そういう気づきを得られにくいまま練習を重ねることになるわけですから、あまりいいこととは言えません。

そうは言ってもマンションやアパートで全力で練習してしまったら、他の住人にしてみれば騒音にすぎないわけですからクレームが殺到するのは目に見えています。
日本の住宅事情を考えれば、やはり「練習できない」よりも「効果は薄まってしまうが、まだマシ」を選ばなくてはならないわけですから、騒音対策としてミュートを使うというのは十分現実味があると言えるでしょう。


追記:ヴァイオリンの上達でお悩みでしたら、こちらの本が参考になると思います。
先生とのつき合い方や楽器の選び方、日々の練習の注意点など、いろんなことが書かれています。
アマゾンのレビューでも評価が高くておすすめです。例えば・・・。
楽器の取り扱いから、ビブラートなどかなり幅広く説明されていますが、
どれもレッスンでは教えてもらえなかった、ちょっとしたコツを知ることができました。
これを知るのと知らないのとでは雲泥の差。
この本を読んだ後からの技術の進歩は明らかでした。
実際問題、「知らない」ことは「知るきっかけ」を得るまで(下手すると一生)知らないままで、勘違いしたまま突き進んでしまうことが一番ロスなのでひたすら練習するだけではなくて、本を読んで学びを深めることは大事だと思います。