先だって山口真帆さん、長谷川玲奈さんとともにNGT48と袂を分かつことになった菅原りこさん。
この程エイベックスに所属することが発表されました。

菅原の新天地は、沢尻エリカ(33)やAAA、川栄李奈(24)らが所属するエイベックスに決まった。「こんな未熟な人間が、川栄さんやAAAさんなど、偉大な方がたくさんいらっしゃるエイベックスさんに決まって、新たな気持ちで頑張れたらと思います。イメージは『ドーン』っていう、力強いイメージです」と笑顔で語った。
(https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12168-07090715/より)

こうして山口真帆さんは研音、長谷川玲奈さんはクロコダイル、残る菅原さんもエイベックスへの所属が明らかになりました。
半年前にはこうした未来が待っているとは誰一人思わなかったはず・・・。

しかしなぜこのように飛躍できたのか・・・。
私なりに成功の理由を考えてみました。

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菅原りこさん、成功の理由とは

山口真帆さんのことは以前このような記事を書いたことがあります。


この記事では、人気を得るためのテクニックとはあくまでも小手先のものにすぎず、志や愛情こそがすべてに勝るということを述べたものです。

菅原りこさんはいわゆる平和主義者というのか、どことなくメルヘンチックな雰囲気が漂う・・・、そんなキャラクターでした。

ところが山口真帆さんのことが事件になると一途に山口さんの傍らで彼女を支えようとする強い姿勢が目立つようになりました。
事件を受けて何かしら彼女の内面で芽生えてきたものがあったのか・・・。それは分かりませんが、事件の前と後で明らかに「何か」が違ってきたのは確かだと思います。

いずれにせよ、山口さんのことを思いやり、悲しみを共有し乗り越えようとする点はまったく揺るがず、強い意志はNGT48卒業の時まで一貫していました。

私なりには、成功の理由は(某プロデューサー氏が就職の支援をしていたという理由もあるとは思いますが)「ぶれなかったこと」、この一点が極めて大きいのではないかと思います。

テクニックに頼り目先の人気を追いかけるようになると、長期的にはいずれ行き詰まるはず。
たとえ自分の不利益になると分かっていたとしても、自分が果たすべき役割に真摯に向かい合ったことが成功を引き寄せる原動力となったのではないでしょうか。

「北極星」が示す道しるべ

さて、じつは私は渡辺麻友さんをいたく応援しており、このブログでも独立した「渡辺麻友さんについて」というカテゴリを設けています。

その渡辺麻友さんに憧れ、また尊敬していたのが、一連の事件の中心にあった山口真帆さんでした。
彼女がアイドルの役割に徹していたのは、ストイックで知られる渡辺麻友さんの姿や振る舞いが一つの指針として心にあったからでは・・・。私にはそう思えてなりません。

ある著名な政治学者が、研究ノートにこのような言葉を書き残しています。
学問的心理の無力さは、北極星の「無力」さと似ている。北極星は個別的に道に迷った旅人に手をさしのべて、導いてはくれない。それを北極星に期待するのは、期待過剰というものである。しかし北極星はいかなる旅人にも、つねに基本的方角を指し示すしるしとなる。(中略)旅人は、自らの智恵と勇気をもって、自らの決断によって、したがって自らの責任において、自己の途をえらびとるのである。北極星はそのときはじめて「指針」として彼を助けるだろう。
(丸山眞男『自己内対話』より)

山口真帆さんにとっては、渡辺麻友さんの姿が「北極星」であったのでしょうか。
その山口さんを傍らで支えていた長谷川玲奈さん、菅原りこさんにもその星の光が届いていたのでしょうか。であれば、彼女たちの方向感覚が正しかったのもうなずける話です。

もちろんこれはあくまでも私の一方的な推測にすぎませんが、私個人としてはそういうことにしておきたいと思います。

おわりに

本日の報道により、3人の進路が確定し、様々な形で個性を花開かせることが大いに期待されることとなりました。舞台であれ、声優であれ、進む道は異なっていても、努力している人は流した汗や涙の価値の尊さを知っているという点では彼女たちは通じ合っているはずです。
彼女たちの活躍にこれからも心を寄せていきたいと思います。