私はこの日を待ちわびていました・・・。

渡辺麻友さんが、NHK朝ドラ『なつぞら』に登場する日を・・・。


本日ついに三村茜役として出演を果たしました! 夢を追いかけてアイドルから女優へ転身した彼女にとって、大きな一歩であることは間違いないでしょう。

繊細なタッチが持ち味の三村茜

事前に伝わってきた情報では、三村茜は繊細な絵が評価されてアニメーターになるとか。
広瀬すずさんが演じるヒロイン、奥原なつの絵はこれまでの放送回を見る限り技術というよりもインスピレーションを重んじているようなところがあるだけに、この二人は仮面ライダーの「技の1号・力の2号」のような関係になるのでしょうか? あるいは漫画でいうなら藤子不二雄=藤本弘先生・安孫子素雄先生のような・・・?

もともと渡辺麻友さんはアニメや絵を書くことがすきなおっとりした性格で知られています。
脚本にももしかしたらその性格を意識した「あて書き」のような場面が出てくるかもしれませんので、その点も気になるところです。

2019年6月7日放送回では、三村茜としてのセリフはありませんでしたが、試験中に右側の席にすわるなつを眼鏡の奥からうかがっている様子が放映されるなど、三村茜の人物像を考えるにあたってのヒント(?)らしきものが・・・。

改めて考える、「絵」の表現力

『なつぞら』は日本アニメーションの草創期を描いた作品であり、東洋動画のほかにも北海道の自然を題材に絵を描く山田天陽(吉田亮さん)が主要キャラクターとして登場したり、さらには今を生きる私たちの情緒を育んだ日本のアニメーションへのオマージュかと思われる場面が随所に散りばめられているようです。

アニメーションは絵の連続で動きを表現するものですが、では「絵」のもつ表現力とは何でしょうか。
今や日本を代表する漫画家となった荒木飛呂彦先生は、『荒木飛呂彦の漫画術』のなかでこう述べています。
絵の本質的な役割は、見えないものを可視化して伝えることだ、と考えています。描き手はいったい何を伝えたいのか、と言えば、それは愛や友情、正義など目に見えないものであり、見えないものを絵にしないといけないのです。(中略)ドラえもんやミッキーマウス、アンパンマンなどのキャラクターは、親しみやすさ、やさしさといったものを絵で伝えていると言えるでしょう。
渡辺麻友さんに関連づけて言うならば、彼女の古巣であるAKB48の姉妹グループNGT48と袂を分かつことになった山口真帆さん、長谷川玲奈さん、菅原りこさんのTwitterヘッダー絵があまりに感動的だとしてニュースにもなったことがありました(今は変更されているようです)。
Googleで検索すればおそらくまだ見つかるはずのこの絵は、「友情」を可視化して表現しているという点で優れた作品だと言えるでしょう。

渡辺麻友さんが演じる三村茜も、ドラマの進行とともに東洋動画の作品にとって不可欠な絵を沢山生み出すはずです。NHKの朝ドラの基本パターンは若い人たちが様々な出来事を経て、それぞれの道を歩むというもののようですが、彼女のドラマの中での経験の積み重ねでタッチが変化したりといったことがあるかもしれません。

渡辺麻友さんが朝ドラという大役に抜擢されたことは、彼女の年輪の積み重ねとともに変遷を見守りたいと考えている私にとってまさに朗報でした。
渡辺麻友さん=三村茜がこれからどのような役割を物語のなかで担っていくのかじっくりと注目していきたいと思います。


参考文献:








『なつぞら』主題歌「優しいあの子」、カノン進行で親しみやすさを醸し出しているのかも?