このブログに何回か登場している田島さん(仮名)。

田島さんはとある私立大学に職員として勤務しています。
その田島さんに会った時にボーナスの話になりました。

どうやら大学業界では、学校によっては「入試手当」というものが支給されるとか。
つまり夏+冬+入試手当で年3回のボーナスらしいのです。
入試手当とは一体・・・?

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入試手当とは。どんな仕組みなのか

田島さん、入試手当ってなんですか?

「入試のときに、当然受験生は検定料を払いますよね。大体、一般入試なら3万円、センター試験利用型入試なら1.5万円。だから1~3月に大学には膨大な現金の流入があるわけです。それを原資として、入試に関する業務に携わった人に支給するボーナス、これを入試手当というわけです」

いいですね。入試に関する業務ってなんですか?

「教員なら試験監督、面接官、入試問題の作成、答案の採点、合否判定、推薦入試やAO入試で秋に合格を決めた高校生の入学前教育、その他大学院入試でもやはり入試問題作成などがあります。
職員の場合、やはり試験監督補助や構内警備、交通整理、入試要項や試験監督マニュアルの作成、答案整理、入学手続書類の受付など色々ですね」

けっこういろんな仕事があるんですね・・・。2月とかはすごく忙しいんじゃないですか?

「そうですね。学校の仕事はどこもそうだと思うんですけど、季節による繁忙がかなりあります。
入試実施~卒業式~入学式~履修登録までが忙しさのピークじゃないでしょうかね」

入試手当とは。いくらもらえるのか

で、結局入試手当っていくらもらえるんですか?

「うちの大学の場合ですけど、教員はいくら入試業務を担当したのかによって全然違います。例えば入試問題を作成すると100万円ということになっています。まあ実際は5人とか6人とかで共同して作りますから、国語とか英語の問題をチームで作って一人あたり20万とかでしょうかね。あとは試験監督を何日やったかとか、答案の採点を何枚やったかとかでずいぶん変わりますよ。まあ30~40万円くらいじゃないでしょうか」

職員はどうなんですか?

「大体20万円くらいですかね。これもうちの大学の場合ですけど、職員については“幅広く入試に関する業務を担った”という意味で全員にほぼ平等に20万円くらいもらえてます。それが3月に支給されますから、うちの大学の場合は夏+冬+入試手当で年3回のボーナスです」

・・・すごいですね!

「昔は公務員にも春のボーナスというのがあったと聞いています。それが公務員は廃止され、大学だけが残ったようです」

・・・うらやましい!!

「いやぁ・・・。実はセンター試験なんか特にそうなんですけど、問題訂正の板書とかをちょっとミスるとそれだけでリアルに新聞に載っちゃうんですよ・・・。正直ボーナスはいらないから入試に関わりたくないです


おわりに

田島さん、最後にいかにも田島さんが言いそうなことを言いました。
このブログで何度か田島さんにお話を聞きましたが、入試のせいで大学の仕事が嫌いになったと言っても過言ではないのかもしれません。しまいには自分を使えないサマルトリアの王子だって割り切ってますしね・・・。
とはいえボーナスが年3回ももらえるんなら、それもそれで悪くないじゃないか・・・。
そう言いたかったのですが、私は田島さんの前ではさすがに口をつぐみました。


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