クラシックのコンサートに足を運ばれる皆さんは、おそらく繊細なピアニッシモや豪快なフォルテシモまで、様々な音色を期待しているはず。
しかし実際にサントリーホールなり東京文化会館なりに行くと、予想の斜め下の事態に遭遇することも。

そう、いわゆる隣席ガチャ問題です・・・。

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コンサートホールでも隣席ガチャでハズレになることがある

隣席ガチャ。もともとは映画館で出くわす、「隣の席の人が迷惑」という問題です。

「ポップコーン食ってるヤツの『キュムッキュムッ』って噛む音気になりすぎる」
「めっちゃ揺らすやつほんま勘弁してほしい」
「足滅茶苦茶くっさい奴が後ろから椅子の上に足乗せてきたときはマジで殺意わいた」
「風邪引きが一番嫌やわ。ゴホゴホしてんのに映画館くんなや。密室で2時間とか絶対うつるやんけ」
「上映中にYouTubeで子どもあやしてるアホ親いた時は流石に途中で抜けて返金してもらったわ」
(https://news.careerconnection.jp/?p=71376より)

どんな人が隣になるかわからないだけに、ガチャ。
2,000円近いお金を払って結局こんな目にあうならそもそも映画館に行かなきゃよかった・・・。
そう思ってしまうリスクがあるだけに、映画館に行くことそのものをためらう人もいるはず。

しかし同じことがクラシックのコンサートでもあるのです。
クラシックのコンサートは安くても3,000円はかかります。一流オーケストラの来日公演なら3万円を越えることも。

しかし隣席ガチャでハズレた場合、素敵な一夜が禿山の一夜に暗転することも・・・。
クラシックのコンサートでの隣席ガチャでハズレとはどんなものがあるか、自分なりにまとめました。

コンサートホールの隣席ガチャ問題

これらは実際に私が遭遇したものです。

1.鼻息がうるさい
失礼な話ですが、鼻息がうるさくて曲に集中できないことがあります。
音楽のテンポ設定と無関係に規則的な音が続くわけですから、流石にイライラします。
鼻息にも2種類あり、太った人の「スースー」という音と、鼻が詰まり気味なのか「スピスピ」という音があります。

2.時計の秒針がうるさい
具体的に言うと、スウォッチの腕時計は秒針がうるさいです。
コチコチという音が隣の席まで確実に聞こえます。
これも音楽のテンポ設定と無関係に規則的な音が聞こえますから、やはりイライラします。

3.のど飴の包み紙を破る
なぜ演奏中にそれを? やっている本人は気にしなくても、じつは半径3メートルくらいに響いています。

4.ケータイの音
一部のコンサートホールでは通話防止装置が備えられているのですが、電源をOFFにしていないので受信音なりアラーム音なりを鳴らしてしまう人が一定数います。
なぜOFFにしないのか・・・。

5.チラシをパラパラする人
コンサートホール入口で様々なコンサートのチラシを渡されます。それをなぜか演奏中にパラパラと音を立ててめくる人が。

6.その他
他にも指揮のマネをする人、演奏にあわせて謎に体を揺する人、なぜか隣の人と話し始める人・・・。
世の中にはいろんな人がいます。

コンサートホールの隣席ガチャでハズレを引いたら

実際問題、クラシックのコンサートでは時計の秒針や鼻息が気になったりするのでしょうか?
映画館や試験など、他にも静かな環境はいっぱいあるのに、時計の秒針が気になるということは滅多にありません。

じつは、気になるものなのです。
たとえ大編成のオーケストラ曲であっても静まり返った場面などが必ずあります。
そういうときは、聴く方も神経を耳に集中させているだけに、客席で発生した余計な音というのは異常なほど目立ってしまうものなのです・・・。(運悪く出くわすとわかります。)

もし万が一ハズレを引いたらどうすればいいか。
解決策としては、明らかに迷惑行為である場合はその人に注意しなくてはならないでしょう。

もう一つの裏ワザがありますが、あまり推奨されません。
休憩時間中に、空いている別の席に移動してしまうのです。
(応用編として、安いチケットで入場して休憩時間中にS席などに移動するというせこい技もあります。私の学生時代のヴァイオリンの先生がやっていました。音大生もやっていました。ばかりか某評論家も堂々と著作のなかで「席を替わって云々」と書いていました。もちろん、推奨されません。)

どうしても堂々と移動したい場合は、休憩時間中にスタッフに申し出れば、A席ならA席、B席ならB席相当の同ランクの空席に交換してくれることもあります。(私はそれで席を替えてもらったことがあります。)

おわりに

映画館だけでなくコンサートホールでもある隣席ガチャ問題。
もしハズレてしまったらショックは大きいですよね・・・。
この記事をお読みの皆様はどうかアタリを引いて素敵な一夜をお楽しみください・・・。


追記:クラシックを聴いてみたいけど、ちょっと敷居が高いかなとお考えの方。こちらの本がすごく参考になります。クラシック音楽に共通する「ある思想」といった文化的なことから、都内のコンサートホールの紹介、鑑賞のマナーなど実践的なことまでいろんな角度から教えられます。