新学期。新しい人間関係ができる時期です。

しかしクラスになじめずぼっちになってしまうこともあります。

現にこのブログ「友だちいない研究所」にも「新学期 ぼっち」などの検索ワードで訪問してくださる方もいらっしゃいます。
つまりそういう悩みを抱えている方が全国津々浦々にいるんですね。

では新学期にぼっちになってしまい、第一印象が「あいつってぼっちキャラでだよね」で定着してしまったらどうなるのでしょう。

挽回できるのでしょうか・・・。

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第一印象を覆すのに必要な時間は

新学期だけではなく、就職活動でも恋愛でも第一印象は非常に重要です。

心理学の世界では「対面して最初の15秒で印象は決まる。その第一印象を覆すには約2時間じっくり話し合わなければならない」と言われています。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンは、なにが第一印象に影響するかを分析しました。
その結果次のようなデータを得たそうです。

    「視覚情報(見た目)l」・・・55%
    「聴覚情報(声の様子)」・・38%

つまり見た目と声の様子で第一印象が決まってしまい、その第一印象を上書きするためには2時間かかるということです。

実際、クラスの人と2時間もしゃべるのか

実際問題、クラスの人と2時間喋ろうとすると相当日数がかかります。
仮に1日10分、ある人と話すとすると、12日間連続その人と喋り続けてようやく第一印象が変わるということになります。

クラスの全員に対してそれができるでしょうか? 当然、ムリです。

つまり第一印象でぼっちになってしまうと、1年それを引きずってしまう可能性が高い・・・。

「あいつってぼっちだよね」「陰キャだよね」というイメージが定着してしまうと、あなたがそれを否定するような行動を繰り返しても最初の印象を覆せないということです・・・。


なぜ第一印象を覆せないのか

これは心理学的には「仮説検証バイアス」と呼ばています。
あなた=「ぼっち」という仮説が立てられると、その後は誰もがその仮説を正しいと判断できるような材料ばかりを探してしまう心理になってしまうのです。

例えばジャイアン=嫌な奴という図式があなたの心に定着すると、ドラえもんを見るたびにあなたはジャイアンツ=嫌な奴だという図式の証拠固めに役立つ事例ばかりをあなたの心が自動的にピックアップしてしまうということです。

この「イメージ」に振り回された人がいました。
ジョージ・W・ブッシュ元米大統領は2001年9月11日にニューヨークでテロが発生したとき、救命活動にあたる消防士たちとともに瓦礫の上で「USA」を叫び、「ニューヨーク市民とともにテロと闘う指導者」というイメージを持たれることになりました。
これは彼が後に進めた対テロ戦争にとって追い風になりました。

ところが数年後、巨大ハリケーンがフロリダ州を襲ったときは、水没した市街地をヘリコプターで上空から視察したことで「困っている市民たちを上から見下ろす傲慢な奴」というイメージが定着してしまいました。

「一度そういうイメージが付いてしまうと、その後何をやってもこれを覆すことができなかった」とジョージ・W・ブッシュ元米大統領は回顧録で語っています・・・。


クラスでぼっちになったらどうしたらいいのか

私はこのことについても記事化しています。
もしもあなたが「新学期 ぼっち」のようなキーワードでこのブログにたどり着いたら、もしかしたら役に立つかもしれません。
ご参考にどうぞ・・・。