2019年4月1日未明(日本時間)に発生した、パリのノートルダム大聖堂の火災事件。
修復作業のために設置された足場で火災が発生したと見られています。


私も何年も前のことですがノートルダム大聖堂を訪れたことがあります。

そのとき撮影した写真がこちら。

DSCN2696

「火災は15日午後6時半(日本時間16日午前1時半)ごろに発生。瞬く間に大聖堂の屋根に燃え広がり、ステンドグラスや木造の内装が焼失した」。BBCではこのように報道していました(https://www.bbc.com/japanese/47943194)。

となるとこのステンドグラスも失われた・・・。

そう思っていましたが、奇跡的に難を逃れた模様です。危機一髪!


さて現地の反応を調べてみました。

ノートルダム大聖堂火災事件。現地フランスの反応は?


マクロン大統領はこのようにツイートを。
(私訳:パリのノートルダム大聖堂が燃えている。国全土の気持ちが。カトリックそしてすべてのフランス人の思いが。すべての仲間たちのように、この火災事件を悲しい気持ちで見ている。)

(私訳:このノートルダム大聖堂。必ず我々が再建する。我らフランス人の運命の一部である。私は全力を尽くす。明日から国中で、そして国外でも寄付を募る。)


エデュアール・フィリップ首相はこのようにツイート。

(私訳:言葉も出ない悲しさだ。だが我々はなおも戦っている。今夜、消防士たちが保存できるものを守ろうと雄々しく消火活動にあたっている。)

また、フランスの高級紙「ル・モンド」はこのような社説を掲載しました。
以下はhttps://www.lemonde.fr/idees/article/2019/04/16/incendie-de-notre-dame-de-paris-la-france-touchee-au-c-ur_5450862_3232.htmlからの私訳(一部)になります。(ただし、私はフランス語ができるとはいえ仏検準2級程度なので完全に訳出できたわけではありません・・・。)

大聖堂を襲った炎に動揺するのはカトリックやパリジャンだけではない。
国家的にも、世界的にも恐ろしい夜は長らく消えないだろう。

セーヌ川両岸に包み込まれた石造りの船のように、ノートルダム大聖堂はつねに人類の歴史と神の永遠性との一連の対話を守り伝えてきた。4月15日月曜に襲った大火はこの対話を終わらせなかった。しかしこの出来事は災害の恐ろしさ、パリのドラマ、フランス全土にわたる悲しみが地球上をまたたく間に駆け巡った。

一切のことが悲しみに包まれた。クリスチャンにとって、イースターの始まりには大聖堂が8世紀もそびえていた(メロヴィング朝のころの姿から数えると15世紀だ)。欧州を形づくってきた信仰の最も気高い点である。他の大聖堂が炎上し崩れ落ちたがノートルダム大聖堂はその炎を逃れていた。
その大聖堂、この神秘の森が今日、灰燼に帰した。

フランス語の文章はいつもどことなくドライな雰囲気がありますが、今回ばかりはさすがにウエットな様子となっています。

なお、日本からも河野外務大臣がこのようなメッセージを表明しました。
昨晩,パリのノートルダム大聖堂で発生した火災を受けて,ル・ドリアン外務大臣宛てに,お見舞いのメッセージを発出しました。ノートルダム大聖堂はおそらくパリに行った多くの日本人の方に,馴染みの深い歴史的な遺産であり,ユネスコの世界遺産でもあると思います。今回の火災は,フランスのみならず世界にとって非常に大きな損失と言ってよろしいかと思います。修復等の面で,日本にできることがあれば協力してまいりたいと思います。
(https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/discourse/20190416message.html)

安倍首相からはこのようなメッセージが出されています。

親愛なるエマニュエルへ

 パリの象徴であり、ユネスコの世界遺産として世界中に愛されているノートルダム大聖堂が炎に包まれるのを見て、大変な衝撃を受け、深く心を痛めています。

 ここに、日本国政府及び日本国民を代表して、フランス国民の皆様に心からお見舞い申し上げます。この大いなる喪失に際し、全ての日本国民はフランスと共にあります。

日本国内閣総理大臣
安倍 晋三
(https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/discourse/20190416message.html)

おわりに

ノートルダム大聖堂が火事になるとはまさか誰も予想していなかったはず・・・。
私も訪れたあの美しい場所がこんな無残なことになるなんて・・・。
炎の恐ろしさを改めて実感します。一日も早い復旧をお祈りいたします。