ハリー・ポッターシリーズの悪役ヴォルデモート。彼は分霊箱という箱の中に自分の魂を7つに分けて隠していました。トム・リドルの日記やマールヴォロの指輪など・・・。

分霊箱が1つや2つ破壊されたとしても、どれか1つが健在であれば蘇ることができる・・・。
狡猾なヴォルデモートらしい考え方です。

事実、ハリーたちは分霊箱を破壊するためにとんでもない苦労を重ねることになります。

それにしてもヴォルデモートの「魂を分割する」という考え方は投資の本質的な部分にも通じていているようです・・・。

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卵は一つのカゴに盛るな=リスクは分散しなさい

卵は一つのカゴに盛るなという格言があります。これは株式や投資信託など、投資をしている人ならば初心者のころに買ってきた解説書に必ず書いてある言葉。

卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまいます。
しかし複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、ひとつくらいカゴを落とて卵が割れたとしても、他のカゴの卵は無事であるという意味です。

転じて、投資は必ずリスク分散せよということが言いたいわけです。

具体的にいうと、自分の資金を全部トヨタの株に突っ込んだらどうなるでしょうか。
トヨタの業績が好調なうちはいいでしょう。でももしトヨタにスキャンダルが発覚したり、業績が市場の予想を下回るとたちまち株価は急落してしまいます。
となるとあなたの財産も一瞬で目減り・・・。恐ろしいですね。

ではどうすればいいのかというと、たとえばトヨタの株を買うとしたら、その他に自動車産業とは無関係な企業の株を買うといったことが「別のカゴに卵を盛る」ということになります。
自動車部品メーカーならば連想ゲームのようにその企業の株価も下落することはありえます。

しかし自動車産業と無関係な会社の株なら、トヨタの業績が不調でも影響は小さいでしょう!

私の場合はどうしているか

自分も持っているお金は分散して持っているようにしています。

現金(日本円・外貨)の預金で50%程度。
残りは投資信託、株式、ソーシャルレンディングなどに分散しています。
こうして分散しておけば半分は現金なのでいきなりお金が0になることはなく、運用の面でもそれなりに利回りを得ることができるだろうという考えです。

ちなみに私が実践している投資の一部は過去記事に掲載されていますのでご参照ください。



ヴォルデモートが魂を分割。投資的な目線で見るとどうなのか

ヴォルデモートが自分の魂を封じ込めたのは以下の品々(と生き物)。

トム・リドルの日記

マールヴォロの指輪

スリザリンのロケット

ハッフルパフのカップ

レイブンクローの髪飾り

大蛇ナギニ

(ハリー・ポッター)

文房具だったり、装飾品だったり、生き物だったりとそれぞれ性格の違う物に魂を隠しています。
毒の牙で突き刺す、炎で焼くなど様々な方法で破壊されています。

投資的な目線でいうと、まさに「リスク分散」を地で行くかのような行動です。


おわりに

こう見ると、ヴォルデモートは案外投資家としての才能もあったのかもしれません。
世が世ならゴールドマン・サックスや某国のプライベートバンクで大いに活躍していたかも・・・?

この記事はちょっと冗談めいていますが、リスク分散は本当に大事なことです。
資産運用にご興味がある方は「卵は一つのカゴに盛るな」という格言をどうぞ心に留め置きください。