一説によるとバッハの代表曲である『ゴルトベルク変奏曲』は不眠を訴えたある貴族のために「音楽の入眠剤」として演奏されたとか。

バロック音楽の研究家であった皆川達夫先生の『バロック名曲名盤100』(音楽之友社)によるとこう書かれています。

「つまらないから退屈して寝たのだろう」などと皮肉な反論をしないでください。
音楽的にすぐれていて精神の安定をえたから、寝ることができたのです。ギリシアの昔から、音楽は人の心の平安をもたらすものとされて病人の治療に用いられ、現代でも音楽療法として精神病患者の治療に活用されています。バッハもそれを実行したわけですね。

『ゴルトベルク変奏曲』は、まずゆったりとした主題「アリア」が演奏されて、そのあとに沢山の変奏。そして一番最後にもう一度「アリア」が回想されておしまい。そういう構成になっています。



ここにご紹介した動画はヴィルヘルム・ケンプというピアニストが演奏する『ゴルトベルク変奏曲』。
とてもしみじみとした雰囲気の演奏になっていますね。

バッハ『ゴルトベルク変奏曲』で眠れるのか、試してみた結果は?

私は仕事中の昼休みに、職場の資料室のようなところで10分程度寝るようにしています。
そうすると午後2~3時頃に睡魔に襲われずに済むからです。
実際に私がこの曲で眠れるのか、試してみました。というか、もう2年くらいこの行動パターンを繰り返しています。つまりこれは私の2年にわたる昼寝実践の結果でもあります。

以下、試してみた環境をご紹介します。
再生機器:iPod
イヤホン:SHURE SE215というノイズキャンセリングイヤホン
聴いた曲:バッハ『ゴルトベルク変奏曲』
演奏者:ヴィルヘルム・ケンプ

私の場合は非常に高い確率(体感的に7割位)で、
・速やかに眠りに落ちることができ
・7~8分程度でスッキリと目覚められる
という結果が得られています。

なお、私は『ゴルトベルク変奏曲』以外でもショパンのノクターン集や、メンデルスゾーンの『無言歌集』などを再生しながら昼寝をすることもありますが、最も眠りに落ちやすいのは『ゴルトベルク変奏曲』でした。

まとめ

私が実感した限りでは『ゴルトベルク変奏曲』は皆川達夫先生のおっしゃる通り、眠りやすい音楽です。
夜にガッツリ寝るのにはどうなのか実験したことがありませんが、職場の昼休みにちょっと寝ようかな、ということなら『ゴルトベルク変奏曲』がおすすめです!!