子供の頃や学生の頃は自分のことをヒーローだと思っていたことはないでしょうか。
例えばジェダイだったり、アムロ・レイだったり・・・。

ところが実際に働き始めると・・・。

自分ってただのサラリーマンだよな。

・・・ていうか自分、マジ無能!

そんな残念な事実にだんだん気がついてくるものです。

入った会社で同期よりも仕事が遅かったり飲み込みが悪かったり。
最初はスタートラインが同じだったはずなのになぜか差が開いてしまったり。
後から来た人に抜かれてしまったり。

そんなことを繰り返しているうちにだんだん自分の能力の限界というものが見えてくるものです。

「自分って、何もできない」
「そんな自分って嫌だ」

このページをお読みの方も、ひょっとしたらそう感じているのではないでしょうか。

そう思った時に開いていただきたい本があります。

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何もできない自分が嫌いになったら開く本。ビル・クリントン『マイライフ』

ビル・クリントンは1990年代のアメリカの大統領としてこの国を未曾有の繁栄に導きました。
ところが彼の人生はとくに人間関係絡みの失敗が多く、大統領になってからも浮気がバレて世界中にそのスキャンダルが拡散してしまいました・・・。
これはとても恥ずかしいですね。

そんなクリントン元大統領ですが、彼の自伝『マイライフ』では数々の失敗も赤裸々に書いています。どうして失敗したのか、後悔に苛まれたときどう立ち直ったのか・・・。非常に学ばされる本になっています。

選挙戦で劣勢になってもめげなかったクリントン元大統領

アーカンソー州の知事だった彼が大統領選挙に立候補したものの、やはり知名度や資金力での劣勢、失言やマスコミからのバッシングで一事は戦線離脱かと見られていたときもありました。

そんなとき、クリントン候補は側近に尋ねました。
「ジョージ、今でも君は私がいい大統領になると思うかい?」
「ええ」という返事。「それならさっさと立って仕事に戻れ。有権者が私を下ろしたいなら選挙の日にそうすればいい。私は有権者に決めてもらうことにするよ」
彼は、「これは自分にはできないんじゃないか」と諦めがちな気分になったとき、大抵はこのパターンで再起しているのが印象的です。有能か無能かはさておき、「今目の前にある仕事をしよう」で立ち直っていきます。

大統領になってからも淡々とできることを実行していた

アメリカの大統領の執務室には、1969年にニールアームストロング船長が月から持ち帰った石が置かれているそうです。

「あの月の石は、歴史や、“長期的視点”というものに対する見かたを一変させてくれた」とクリントン元大統領は書いています。36億年前にできた石を見るたびに、私たち人間は一瞬の旅人であるという認識を深めていったようです。

わたしたちの仕事は全力を尽くしてできるだけ長く生き抜くこと、そして他の人もそうできるよう手を差し伸べることだ。そのあとに起きることや、他人からどう評価されるかは、自分の力の及ぶところではない。

私たちはすべからく、時の川に押し流されてゆく。つかみ取ることができるのは、今この瞬間だけだ。わたしが、その瞬間を最大限に生かすことができたかどうか、その評価は人々に委ねよう。

クリントン元大統領は、自分のやっていることが後世からどう評価されるかどうかはさておき、自分がベストと思うことを毎日淡々と実行していました。

「自分は無能ではないのか」「これができないんじゃないか」という恐れはさておき、「今できることを、しっかりと」の心構えで務めを果たしたことが描かれています。

できない理由を探すのではなく、今できることをしっかりとやっていく。
この心構えを毎日続ければ数年後には大きな実績ができている。
クリントン元大統領の回顧録からは、このようなことを教えてもらえます。

おわりに

自分には何もできない・・・、誰しも人と比べてそう思うものだと思います。
それでも今自分にできることを淡々と続けているうちに、いつの間にかそれが大きくなっているものです。

千里の道も一歩から。
難しい資格試験でも1000時間くらいかければ大体合格すると聞いたことがあります。(たとえばTOEIC800点到達もこれくらいだったはず・・・。)
できない理由を探したり、人と比べて劣等感を抱くよりも、今自分にできることをなるべく楽しみながら続けてみるのが吉ですね。