有名インフルエンサー、はあちゅうさん。
ベテランのブロガーとしても有名であり、かつ最近では作家としての地位も築きつつあるようです。

そのはあちゅうさんの著作『「自分」を仕事にする生き方』は、さぞかし華やかな暮らしが書かれているのか・・・と思いきや、インフルエンサーとなるまでのコツコツ努力してきた道のりが書かれていました。

その淡々とした道のりを見ながら、私は「白鳥は水面下では足を必死に動かしている」という話を思い出してしまいました。

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人生を変えるには、自分が行動するしかない

はあちゅうさんは『「自分」を仕事にする生き方』でこう語ります。

軌道を変えずに進んでいたら、今見えている未来にそのままたどり着くだけですから。他の未来が見たかったら、他のことにも手を出してみないとダメなんです。

何も変えないで、人生が変わるわけがないんです。なのに、世の中には自分は何も変えないで、人生を変えようとしている人が多いと思います。

まさに、人生は「このままだとこのまま」。当たり前の話なのですが、「コレだけで10キロ痩せた!」「毎日飲み続けても肝臓が回復!」のようなお話がいたるところで繰り返されているのは、「自分は何も変えないで人生を変えようとしている人」がいかに多いかを物語っているようです。

最近の流行語「働き方改革」。
なんだか政治家や社長が変えていくかのような=平社員とは無関係な言葉の響きがありますが、本来見直すべきは「わたしはこう暮らしたい、そのために仕事はこうあるべきだ、だからこういう働き方をするんだ」であり、つまり「わたしはどう(効率よく)働くか」であり、変わらなければならないのは自分自身のはずです。

「社長が、部長が」と言っている限り、「自分は何も変えないで人生を変えようとしている人」で年を重ねてしまうだけになるでしょう。
逆に言うと他力本願がそれだけ安易な道なのですね。

また、「人任せ」で人生は変わらない、だから小さなアクションを起こすことが大切だ――、こうはあちゅうさんは記しています。変わっていくのは少しずつで良い、とも。

その淡々とした積み重ねが、いまのはあちゅうさんにつながっていくわけなのですね。

奇跡をあてにしないで、コツコツ努力

小さな積み重ねが大きな力になる――。
はあちゅうさんは『「自分」を仕事にする生き方』で繰り返し強調しています。

奇跡をあてにしないで、コツコツと現実を地道に変えていってください。

この努力を続けることが、理想の状態に自分を導いてくれる、成功している人で、努力をしていない人はいない。こう語っています。

色々な名言ともリンクするはあちゅうさんの考え方

この本を短くまとめると、「自分の人生を変えたいなら、自分でコツコツ努力しましょう。続けましょう」ということになるかと思います。

かつてウルトラマンは「地球の平和は人間の手でつかみとることに価値がある」と言って地球を去っています(最終回)。

またゲーテも『ファウスト』の終盤で「日々に自由と生活とを闘いとらねばならぬ者こそ、自由と生活とを享(う)くるに値する」とファウストに言わしめています。

こうした名言が示すように、また多くの成功者がやはりこれらと同じような言葉を語っているように、価値あることを成し遂げるための秘訣というのは、やはりたった一つのようです。

私自身もコツコツ努力を続けます

私自身もフルマラソンに挑戦しようとして日々走っていたり(まだ20キロ位しか走れません)、ヴァイオリンでバッハの『無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ』を弾こうとしてあがいていたり(まだそのはるか手前、ヘンデルの『ヴァイオリン・ソナタ』あたりでジタバタしています)・・・。

去年から始めたブログも今月でようやく2年目に入りました。こちらもまだまだこれからといったところです。

「明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」。(親鸞)
まだ明日があるだろうと先延ばしにしていると、一度きりの人生があっという間に過ぎ去ってしまいます。だからこそ健康に生きていられるいまのうちに自分のやりたいことを淡々と継続して、日々の少しずつの変化を楽しんでゆきたいと思います。