中谷美紀さん、ウィーン・フィル団員のティロ・フェヒナー氏とご結婚の報道がありました。

報道によると次のように伝えられています。
女優中谷美紀(42)が27日、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のドイツ人ビオラ奏者、ティロ・フェヒナー氏(50)との結婚をブログで報告した。

中谷は「突然ですが、このたび結婚の運びとなりましたこと、ご報告させていただきます」とした上で、お相手のフェヒナー氏を紹介。「日本とオーストリア、異なる国で暮らす私たちは、話せば長くなるような不思議な偶然が重なって、2016年の秋に出逢い、信頼関係を育んで参りました。ともに山歩きをするときなどは、常にこちらのペース配分に配慮し、自らの楽しみや利益よりも、人の幸せを優先する彼の人柄にひかれました」となれ初めを明かした。
(出典:https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201811270000305.html)

さてオーストリアが誇る名門オーケストラであるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
このオーケストラは小澤征爾さんも音楽監督を務めたウィーン国立歌劇場管弦楽団を母体として自主運営されています。

中谷美紀さんの夫であるフェヒナー氏の人柄について考察してみました。

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(ウィーン・フィルが演奏会を開催するウィーン楽友協会ホール。筆者撮影)

ティロ・フェヒナー氏経歴

ウィーン・フィルの公式サイトは日本語ページも整備されています。
それによると
1968年ベルリンの音楽一家に生まれる。ベルリン芸術大学およびニューヨークのジュリアード音楽院に学ぶ。学生時代より、数々のオーケストラにて経験を積み、ベルリンフィルのカラヤンアカデミーおよび、ベルリンバロックオーケストラのメンバーでもあった。1991年にはレナート・バーンスタイン創設のPMF参加のため、初めて日本を訪れる。

1996年スイスロマンド管弦楽団に入団。1997年よりミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団に所属し、バイロイト音楽祭に度々参加する。2004年ウィーン国立歌劇場管弦楽団の楽団員となり、2005年よりウィーンフィル管弦楽団に正式入団。
(出典:http://www.wienerphilharmoniker.at/jp/member/personid/1013)

公式サイトでは全角カナと半角カナの表記がゆれていたりとちょっと怪しいのはご愛嬌でしょうか。
ちなみに、ジュリアード音楽院はヴァイオリニスト・五嶋みどりさんなど数々の音楽家を輩出している世界でも有数の教育機関です。

ウィーン・フィルの音色は独特の香りがあることで有名であり、その内声部を担うヴィオラを担当していることから、ある程度人柄が察せられます。

ヴィオラ奏者・フェヒナー氏の人柄は

ヴィオラはヴァイオリンよりも低い音を出す楽器であり、必然的にオーケストラではメロディよりもむしろ伴奏を担う場面が多くなります。

メロディの後ろでややもすればあまり注目されないパートではありますが、オーケストラ曲では内声部(最高声部と最低声部の間を埋める声部)がないと曲の厚みが失われ、音楽的にスカスカになってしまいます。
ベートーヴェンやブラームスはメロディよりも内声部のパートが充実していることで知られ、目立たない部分でもしっかりと曲を構築している様子が伺われます。

そういう役割を担うヴィオラ奏者ですが、職業が人柄を作るのか、そういう人柄だからそういう楽器を選んだのか・・・、どっしり、しっかり、おおらか、しぶとい・・・、そんな性格の方が多いようです。

もちろん伝統あるウィーン・フィルの団員である以上、この街が育んできたモーツァルトやベートーヴェン、シューベルトなど偉大な音楽家への深い敬意があることは間違いないでしょう。
このオーケストラは伝統を核にした強い団結力(時には指揮者に歯向かうこともあるとか)で知られていますから、メンバーの一員としての責任感やコミュニケーション能力も優れていることは想像にかたくないでしょう。

この記事冒頭で引用したのは日刊スポーツの記事ですが、それによると中谷美紀さんは結婚後は女優業を続ける一方で、生活拠点をオーストリアに移す模様です。

新しい環境での幸せなご結婚生活をお祈りいたします。


ご参考
ウィーン・フィルの音色について、記事中では「独特の香り」と表現しましたが、毎年恒例のニューイヤーコンサートより『美しく青きドナウ』をお聴き頂くのが最も手っ取り早いかと思います。




参考文献


なお、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートではカルロス・クライバーによるものが評判が良いようです。