私はツイッターのアカウントを持っています。@3_bocchiというアカウントです。

そのタイムラインにこんなツイートが流れてきました。


ノーベル賞の取り方にコツなんてあったのか!! 

確かにしょうもないですね!!

でも気になるので調べてみました。その調査結果を披露します!

nobel_medal


ノーベル賞 取り方 コツ

ノーベル賞 取り方 コツ で検索してみてわかったことがあります。

1)人のやらないことをする
人の言われたとおりに物事をやってみたり、間違いを恐れていると「誰かと同じ道」を歩いているだけになってしまいます。
それでは革新的な発見をすることはできませんよね。
人のやらないことをする。そんなベンチャー精神が大発見の土台にあるようです。

2)失敗をたくさんする
ノーベル賞を受賞した人のインタビューに「たまたま〇〇をしてみた。それがきっかけだった」式の発言が多く見られます。
その他にも、「失敗をしたので材料が無駄になりそうだと思った。もったいないと思って別の方法を試してみた」のような例も。

そういえばエジソンも電球を発明するまでに2,000回もフィラメントの実験を繰り返したとか。
つまり1,999回失敗したのですね。

ヤマハの川上源一会長も世界一のピアノを作ろうと木材や鋳物の材料やその組み合わせで音色がどう変わるか、実に15万通りの実験を繰り返したと伝えられています。

つまりたくさん失敗して、多くの経験を得ることがノーベル賞であれ、商品開発であれ必要だということのようですね!

サラリーマンでもノーベル賞を取れるの?

ウィキペディアによると、ノーベル賞の分野は次のとおり。
ノーベル物理学賞
ノーベル化学賞
ノーベル生理学・医学賞
ノーベル文学賞
ノーベル平和賞
経済学賞(正式にはアルフレッド・ノーベル記念スウェーデン国立銀行経済学賞)

正直、サラリーマンが取れそうな分野は・・・。

強いて言えば文学賞、平和賞でしょうか。

文学賞なら川端康成、大江健三郎、カズオ・イシグロなどが有名ですよね。
小説を毎日書き続けて認められれば・・・。可能性がないわけではありません・・・。

平和賞なら非核三原則を提唱した佐藤栄作や、オバマ元米大統領など。
サラリーマンから国会議員に転身、長年にわたって平和活動を継続すれば・・・。これも可能性がないわけではありません・・・。
なにも政治家にならなくても難民救済活動などを地道に継続すれば、それが認められる日がくるかもしれません・・・。でもサラリーマンとの両立はほぼムリな気がします・・・。

となると小説を書きまくる! しかなさそうですね・・・。


ノーベル平和賞。意外な人物がノミネート

調べていく過程で、ノーベル平和賞に意外な人物がノミネートされていることが分かりました。

1.ヒトラー
え? と思うかもしれません。受賞ではなくあくまでもノミネートであることにご注意ください。
当時のスウェーデンの国会議員・ブラント氏が皮肉のつもりで推薦したそうです。
ノーベル賞公式サイトにもそのことが書かれていました。
Brandt’s satirical intentions were not well received at all and the nomination was swiftly withdrawn in a letter dated 1 February 1939.
(https://www.nobelprize.org/prizes/facts/facts-on-the-nobel-peace-prize/)

ブラントの皮肉を込めた狙いは十分に受け止められなかったので、1939年2月1日付の書簡により、ノミネートは直ちに取り下げられた(これは私の翻訳です)。

現代でそんなことをしたらすぐに炎上してしまいそう・・・。

2.ムッソリーニ
なんとムッソリーニもノミネートされていました。
ノーベル賞の公式サイトではその理由までは書かれていませんでした。
推測でしかありませんがラテラノ条約が背景にあるのでしょうか。
1929年にローマ教皇庁がイタリア政府と締結したこの条約により、教皇庁のあるバチカン一帯が「バチカン市国」としてイタリア政府から政治的に独立した区域となりました。

このことにより、イタリア政府とローマ教皇庁の関係は改善に向かったと伝えられています。

3.スターリン

Joseph Stalin, the Secretary General of the Communist Party of the Soviet Union (1922-1953), was nominated for the Nobel Peace Prize in 1945 and 1948 for his efforts to end World War II.
(https://www.nobelprize.org/prizes/facts/facts-on-the-nobel-peace-prize/)
ソ連の共産党書記長(1922-1953)ヨシフ・スターリンはノーベル平和賞に第二次世界大戦の功績から1945年、1948年にノミネートされた(これも私の翻訳です)。

まとめ

こうして見ていくと、ノーベル平和賞はその時代の雰囲気というものを知らないとなかなか理解しがたいものがあるのかもしれません。
今でこそファシストを称える人は誰もいないはず。

しかし当時の人を笑うことはできません。
現に、麻原彰晃も昔は深夜番組に出演して若者の悩みに答えていました。
オウム真理教がその正体を明かすのは後年のこと。当時は「面白いおじさんがいる」といった扱いだったはず。
となるとやはりノーベル賞は何年に誰が受賞という事実だけではなく「その時の社会はどうだったのか」というのを含めて考えてたほうがいいようです。

ノーベル賞について調べてみましたが、いろいろ考えさせられるところがありました。


関連書籍:この記事をお読みになった方が気になりそうな本をピックアップしました。
ノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)


※以上の記事は主にウィキペディアのノーベル賞関連項目およびノーベル賞公式サイトを参照しつつ作成しました。