大人になってヴァイオリンを習い始めると、いくらかかるのか?

「生活にゆとりができたので始めてみたい」
などとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

私も大人(というか、大学時代です。2000年代前半)にヴァイオリンを始めました。

以来途中のブランクを挟んで現在までなんとか継続しています。その間、先生について習っている期間は7年くらいといったところでしょうか。

さて今日は大人が習い事としてヴァイオリンを始めると、いくらかかるのか? 実際の費用を試算してみたいと思います。
(注:子供の習い事の場合、分数ヴァイオリンといって正規のサイズよりも小型の楽器を使い、成長にあわせて買い替えたり、レンタルしなおしたりすることになります。この記事は「大人になってから」なので、そういったことは計算に入れていません。ご了承下さい)

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大人になってヴァイオリンを習い始めると、いくらかかるのか?

ざっくりと必要な費用をリストアップします。

1)初期投資に関わるもの

1.ヴァイオリン本体
2.弓
3.ケース(以上はセットもので買うのが手っ取り早いです。価格は以下ご参照)
4.松脂(弓に松脂を擦り付けないと、音が出ません。1,000~2,000円程度)
5.肩当て(ヴァイオリンは顎で挟む楽器です。安定させるために肩当てという道具を使います。3,000円程度)
6.譜面台(2,000円程度)

以上は最低限必要になります。1~3まではある程度の規模の楽器店に行けば初心者用セットが販売されているはずです。都心にお住まいなら御茶ノ水に足を運べば複数の弦楽器専門店があります。
地方都市でもイオンモールなどにチェーン店が出店しているはずですので、1,2セットくらいなら常備していることと思います。

個人的には、10万~15万円のセット(通常、1~3がセットになっている)ものから始めるのが良いのではないかと思います。
私自身は5万円のセット+松脂、肩当てで6万円程度(それでも大学1年生にとってはかなりの出費でした!)から始めましたが、どうしても安っぽい音色でした。

では20万、30万の楽器にすればいいのかというと、「あなたのモチベーション次第」だと思います。
というのは、ヴァイオリンはとても難しい楽器なので、挫折リスクというのが潜在的につきまとうのです。
大学時代、入学と同時にヴァイオリンを始めた人が私の周りにも複数名いましたが、ほぼ全員卒業前後に諸々の事情で弾かなくなっていました。(今は連絡先も知らないのですが、また楽器を弾き始めているのか・・・、それは分かりません・・・。)

後で「しまった」とならないように、最低限の投資で始めるという選択肢がベターではないかと思います。数年後、(挫折しないで)上達を実感してからグレードアップさせることも可能です。

また、自宅にピアノがない場合はチューナー(1,000円程度)があると便利です。

実際問題、ヴァイオリンをチューナーでチューニングすることはあまり推奨されていません。
しかし大人になって趣味で始めた習い事に「平均律と純正律の違いを意識して微細な音程を使い分けて・・・」のような難しい話を持ち込むのはどうなのでしょうか。

多くの人は、「タイスの瞑想曲」にたどり着くまでに諦めてしまったり、有名な歌謡曲を演奏できればそれで満足というのが実情ではないでしょうか。

であればむしろ、平均律のような音であっても必要最低限の正確さにたどり着くことのほうが大切ではないかと思うのですが・・・。

また、住宅環境によっては「ミュート」という数百円程度の小物があると便利です。
これをヴァイオリンの「駒」に挟むことで音を小さくできます。

2)習い事に関わるもの、こと

教室入会費・・・5,000~10,000円位。ただしキャンペーンにつき無料などの場合もあり
レッスン料・・・月3~4回(1回30~40分程度)で10,000円前後
教材費(教本など)・・・1冊3,000円程度

3)消耗品費

弦・・・音の低い方からG、D、A、Eの4本の弦があります。
一般的に、ドミナント(というシリーズ)をアマゾンで購入するのが最も簡単かつ安価です。
アマチュアからプロまで広く使われている有名な弦です。



初心者のうちは、E弦をチューニング中にブチッと切ってしまいがちなので、2,3本バラ売りで買っておくとよいでしょう。(G~A弦までは同一ブランドのものを使うのが普通ですが、E弦だけは別ブランドのものを使ってもよいとされています。たとえばG~A弦はドミナント、E弦はゴールドブロカットのように。)

4)メンテナンス費用

弓の張替え費用・・・概ね半年に1回、5,000~6,000円前後

これらが最低限必要な経費になります。
その他、演奏会(発表会)に出演するための参加費、衣装代、教室までの交通費、関連書籍やCDの購入、のめり込んで弓を複数本買ってみたり・・・、とキリがないのでこれらは割愛します。

おわりに

以上が、私なりの体験を踏まえての出費となります。
これらの出費を「投資」とみなして、新しい世界へ踏み出してみて頂けたらと思います。

ただし繰り返しになりますが、ヴァイオリンは本当に難しい楽器なので、挫折しがちです。

単に音楽を楽しみたいということであれば、正直ギターの方がはるかにとっつきやすいので、こちらも視野に入れていただければと思います。
私も(エレキ)ギターを弾けますが、ビートルズの簡単な曲なら1ヶ月で弾き語りができますし、2,3年ほどの練習で有名バンドの曲を(多少荒っぽさはあっても)弾くことができます。(私も実際に椎名林檎などを演奏しました。)

もしどうしてもヴァイオリンを始めてみたいということであれば、こちらの本もどうぞ。
懇切丁寧にこの楽器の醍醐味が紹介されています!
まるごとヴァイオリンの本