この度、若手指揮者・川瀬賢太郎と松尾由美子アナウンサーが結婚したことが報じられました。
川瀬賢太郎の演奏会には何度か通ったことがありますが、情熱あふれる音作りが特徴的でした。

毎日新聞は次のように報道しています。
2016年、川瀬さんが受賞した出光音楽賞の授賞式で松尾アナが司会を務めたのが出会いで、昨年8月ごろから交際が始まり、婚姻届を今月提出したという。

松尾アナは今後も仕事を続ける予定で「お互い支えあいながら家庭内のハーモニーも大切にしつつ、これまで以上に仕事に精進していければ」とコメントしている。
(出典:https://mainichi.jp/articles/20180928/k00/00e/040/255000c)

このブログはゴシップネタをメインにしているわけではありませんが、これからの音楽会を牽引する若手指揮者の結婚は素直に喜ばしいニュースです。

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若手指揮者・川瀬賢太郎の評判は?

NIKKEI STYLE記事「未来の巨匠」に投資しようでは若手指揮者の代表格として山田和樹、川瀬賢太郎の二人を紹介しています。

この記事では神奈川フィルハーモニー管弦楽団の第300回定期演奏会についてレビューを寄せています。
正直、神奈川フィルの合奏精度やソロの力量にはまだまだ不安なところもあるが、川瀬は細かな瑕疵(かし)に足をすくわれることなく大局を見すえ、並外れた集中力と情熱、今までの誰とも違う斬新な感覚で長丁場を見事に乗り切った。日本のオーケストラの多くが独唱者を歌手団体に「丸投げ」するなか、川瀬が秦、藤井を自身の解釈に沿って指名したのも画期的だった。大胆不敵。じっくりトレーニングに当たれば、川瀬と神奈川フィルを聴きに横浜まで出かけるファンは確実に増える……。余韻には、そんな予感が漂っていた。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団は私も横浜に住んでいた時に何度も聴いたことがあります。
川瀬賢太郎とのコンビは未聴ですが、ハンス=マルティン・シュナイトが指揮したときのブラームスは隅々まで丁寧なアンサンブルを心がけた、規模こそ大きくはないものの上品な仕上がりになっていました。

このレビューでは、未来の巨匠に夢を託すことは、「実におしゃれな「精神の投資」といえる」と締めくくっています。

川瀬賢太郎の指揮を実際に聴いてみた感想

神奈川フィルハーモニー管弦楽団ではありませんが、東京シティ・フィルハーモニックを指揮したときの演奏会に何度か足を運んだことがあります。
一度目はシューマン、二度目はブルッフとメンデルスゾーンを中心としたプログラムでした。

二度目のブルッフ(「スコットランド幻想曲」)とメンデルスゾーン(交響曲第3番「スコットランド」)を取り上げた演奏会では、どちらも叙情性や儚さを表現しがちな指揮者が多い中、「これはドイツ音楽だ」と言わんばかりのダイナミックな表現が目立ちました。

一般的に指揮者は若いころは力感に溢れた演奏を行いがちで、(70歳を超えたあたりから)本当に成熟してくると枯れきった無駄のない、しみじみとした音楽に少しずつ変わっていく傾向があります。そうした道を歩む指揮者は「巨匠」と呼ばれるようになり、大きな尊敬を勝ち得ることになります。

彼がその年齢に到達するのは数十年後ですが、音楽の世界に定年はありません。今後も良き伴侶を得て、ますます充実した音楽を響かせてくれるだろうと大いに期待しています。

お二人のお幸せを心よりお祈りいたします。