パリは大変広いです。
初めての滞在なら、1週間あっても見きれない場合もあります。

しかしルーブル、オルセーを訪問し、ヴェルサイユ宮殿を周り、エッフェル塔に登り・・・、ということを繰り返していると、3日目あたりから「規模大きすぎて疲れる問題」に悩まされます。

そう。ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿がまさにそうなのですが、ものすごく広くて移動するだけでくたびれてしまうのです。

「もっとこぢんまりしてオシャレな場所はないの!?」

そう思うかもしれません。

そこはパリ。さすがパリ。
こぢんまりとしたオシャレな美術館もあります。
しかも空いていて静かなのです。

そんな場所をご紹介しましょう!

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パリの穴場スポット、ジャックマール=アンドレ美術館。静かで落ち着ける空間

ジャックマール=アンドレ美術館。
これは凱旋門から徒歩で行ける距離にあるオスマン通りの邸宅です。

19世紀、この邸宅に暮らしていたエドゥアール・アンドレとネリー・ジャックマール夫妻が収集したコレクションが展示されています。

夫妻は子宝に恵まれず、代わりに様々な美術品を収集することが生きがいとなっていたようです。
二人が収集したのはルネサンス期のイタリア、18世紀フランス、オランダなどの絵画作品。
さらには美術工芸品や家具、調度品等が生活空間の中に自然に溶け込む形で展示されています。

夫妻の没後、コレクションが邸宅を含めて美術館という形で公開されることになり、パリを訪れる人々を楽しませています。
一説によると、「ベルサイユのばら」のオスカル邸のモデルのひとつだとか。

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(管理人撮影。美術品が夫妻の暮らしに溶け込んでいたことが伺われます。)


ジャックマール=アンドレ美術館へのアクセスなど



地図をご覧頂けるとお分かりのように、凱旋門から1kmほど離れた場所にあります。
地下鉄は最寄り駅というべきものはありませんが、しいて言えばLine 9と13のSaint-Augustin、Miromesnil、Saint-Philippe du Rouleが近いと公式サイトには記載されています。

こちらも公式サイトからの引用になりますが、2018年9月現在の開館時間は毎日10:00~18:00。月曜は20:30まで。最終入館は閉館の30分前。
ギフトショップが併設されており、営業時間は美術館の開館時間と同様とのこと。

気になる入館料ですが、大人は16EUR、学生は13~9.5EURと条件により幅があります。
ただしこうした情報は突然の値上げ(!)などで変わることがありますので、公式サイトを訪問前にご参照いただくのが良いと思います。

公式サイトはフランス語/英語で日本語はありませんが、MUST-SEE WORKS OF ARTをクリックしていただくと、カナレットやフラゴナールの絵画、ドナテロの彫刻など名品の数々がお楽しみ頂けます。

私なりの訪問体験

記事冒頭でも書きましたが、この美術館は観光シーズンの夏に訪れてもなぜか静かで、落ち着いた環境で芸術を堪能することができます。
ルーブル美術館では館内にスリが紛れ込んでいて館内放送で注意を喚起していますが、こちらジャックマール=アンドレ美術館はそんな物騒なことが最も起こりそうにない美術館です(でも最低限の注意はしてくださいね)。

私はこれまで2,3度ほどここを訪問しましたが、何度行っても充実した気分になれます。

パリの喧騒に疲れた方はぜひ訪問していただきたい素敵な美術館です。