松田翔太・秋元梢夫妻の披露宴が2018年9月5日に行われました。

この披露宴で松田翔太氏のスピーチの内容が感動的であったと、大変評判になっているようです。

では何がどう感動的だったのか?
自分なりに考察してみました。

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松田翔太氏の披露宴スピーチ。感動の理由は?

まず、スピーチの内容を見てみましょう。
「(普段の松田龍平は)世間知らずでオタクみたいだけど、スクリーンに映った兄は世界一カッコいいんです。(母の美由紀は)自分のために涙を流して謝ってくれたこともありました。でも、そのあと『私は女優だから』と言って、あっけらかんとしていて。そんなかっこいい母に育ててもらったことを、本当に感謝しています」

そして会場にいる人たちを感動させたのは、ほかでもない父・優作さんへの想いを語った瞬間だったという。

「父からは……。幼いころの私は泣き虫で。そんな自分に父は『翔太、泣くな!笑え!』と常々言っていました。なので当時の自分は泣きながら笑う、変な子どもでした。でもそんな父がいたからこそ、自分はいま俳優をやっていられるのだと思います。だから今日だけは、父に感謝の言葉を伝えたいです……」

普段はクールな松田だが、この時ばかりは目から大粒の涙が……。 滅多に見せることのない松田の“男泣き”に、会場からはすすり泣く声も。そして挨拶が終わると、割れんばかりの拍手に包まれていた――。
(出典:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180911-00010000-jisin-ent)

スピーチ全文が公開されている訳ではありませんが、報道されている一部分だけでも、はっとするような内容です。

私なりの、感動ポイントを列挙します。

1.父、母への限りないリスペクト
結婚式という場は、これまでお世話になった両親へ、自分の成長した姿をはっきりと見せる場でもあります。今まで育ててくれてありがとう。これからは私達が一つの家庭を築き上げます。そうした想いを伝え、なおかつスピーチで感謝を示すことができます。

松田翔太氏は結婚する自分の姿を父・優作氏に見せることは叶いませんでしたが、だからこそ逆に父のことは心の中で一つの手本とすべき男性像となったのではないでしょうか。
短い言葉ですが、その中に込められた想いはまさに尽きせぬものがあります。


2.借り物ではない、自分の言葉である
俳優・松田翔太氏にとって、レトリックや技巧を交えた華麗な表現にすることだって可能だったはずです。
しかしこのスピーチからは、そうした「気取り」は一切伺われません。
代わりにあるのは、生まれたときから自分を見守ってくれた両親への純粋な感謝です。

古今集仮名序では「生きとし生きるもの、いづれか歌をよまざりける 力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女のなかをもやはらげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり」と述べられています。

このスピーチは和歌ではありませんが、「力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ」る、そんな力を感じます。
それは、松田翔太氏が「技術」ではなく「こころ」で語っているからに他なりません。


3.自分本位ではない
めでたい日を迎えるにあたり、何より幸せな私達を見てほしい――。
このような気持ちになるのは自然な心理ですが、なんと松田翔太氏が語ったのは自分ではなく、何よりも家族への感謝でした。

ビジネスでもそうですが、まず自社の営業を、と考えている人は敬遠される傾向があります。
お客のことをまず考えてあげる営業マンが信頼されるようです。

すなわち「まず周りを幸せにすると、後で結果が付いてくる」ということです。

松田翔太氏のスピーチは、何よりも自分はともかくとして、これまで支えてきた家族への感謝に溢れています。自分にスポットライトを当てていないのです。


まとめ

以上、私なりに松田翔太氏のスピーチについて考察してみました。
報道されているのは一部分だけですが、それでも松田翔太氏が非常に家族を大切にしていることが伺われます。私も大変感動しました。

松田翔太・秋元梢ご夫妻の末永いお幸せをお祈りいたします。