このブログは「友だちいない研究所」。
様々なぼっち(一人ぼっち)について考えてみるのが趣旨でした(と、たまに思い出す)。

さくらももこ先生のご逝去を受けて、改めて読み返した「ちびまる子ちゃん」。

この作品にもまる子が一人ぼっちになる場面がありました。

ちびまる子ちゃんが一人で弁当を食べる話

単行本第11巻。その79「なかよしの集い」。

IMG_20180830
(単行本第11巻。管理人撮影)

「おかあさんがつくってくれた うめぼしのおむすび・・・ みんなと楽しく食べると思って いっしょうけんめいしたくして くれたんだ・・・ ひとりぼっちで 食べてるなんて知ったら おかあさん 悲しい顔するね すっぱい・・・」

「なかよしの集い」とは、小学校で1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生がペアになって様々な行事で一緒に過ごすというもの。
まる子はペアになった人と気が合わず、そして姉とペアになった1年生にも反感を感じて一人ぼっちになってしまいます。

ゲーテは「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味はわからない」と言っています。
一見ほのぼのとした漫画でありながら、ちびまる子ちゃんにはどことなく出会いや別れ、人間関係といった人生の哀しさを彷彿とさせるシーンがあり、私たちの心に深い余韻を残します。

この回の結末は、結局姉との絆を感じ、また姉とペアの1年生のきょうだいがいない一人っ子という境遇に共感して丸く収まるというもの。


たかが学校行事だが、当人にしてみれば苦痛

大人から見れば「たかが学校行事じゃないか」と思うかもしれません。
たしかに40歳の人にとって、1年は人生の2.5%。
ところが10歳の人にとっては、1年は人生の10%です。

当然、体感的にも1日の重みや長さも違うはず。

自分の子供時代を振り返っても、学校が苦痛だとなるとまるで人生すべてが苦痛であると思うようになってしまうのです。
ちびまる子ちゃんの「なかよしの集い」でもまる子は変なペアに当たってしまい、目が死んでしまうのでした・・・。

9月1日は子供の自殺が1年で一番多い日

9月1日は、子供の自殺が1年で最も多い日だとされています。

原因は、いじめだったり、宿題が終わっていなかったり、友人との人間関係だったりと様々です。
最近ではLINEなどSNSを使ったいじめもあり、陰湿化が進み、なおかつ気づきにくくなっています。
仮にいじめがあったとしても、学校がそのことを隠蔽しようとするケースもあります。

去年のことになりますが、朝日新聞も「「絶対に死なないで」 自殺多い9月1日、著名人ら訴え」という記事を作成しています。
こうした報道を見ていると、近年では無理して学校へ行かせないことが対処法になっている模様です。

サラリーマンの自殺は週が始まる月曜が多いと言われています。
となると、子供も大人も、「学校」だったり「仕事」だったり「人間関係」だったりが嫌なのは同じなのですね。

学校が嫌になったらどうすればいいのか

これは私なりのアイデアに過ぎませんが、「極力学校との接点を少なくする」。いかがでしょうか。

学生時代、私はいつも一人で行動するようにしていました。社会人となった今もそうです。
そうしたぼっち体験から、「集団行動に向かない人は、無理に集団行動しないほうがいい」「何をするにも一人行動が圧倒的に効率がいい」ことを学びました。

もしこの記事をお読みの方で、普段ぼっちだという方へ。
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(1817-1862、アメリカの詩人)の名言を贈ります。

「足並みの合わぬ人を咎めるな。彼はあなたが聞いているよりもっと見事なリズムの太鼓に足並みを合わせているのかもしれないのだ」。

ぼっちでも胸を張っていけるよう、このブログでも折に触れて「むしろぼっちが得だよね」ということを記事化して行きたいと思います。